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梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

学校に行かない選択

こんにちは。知代(17歳)です。

今日は学校に行かない子どもたちについてお送りしたいと思います。

 

学校は小学校、中学校、高校がありますが、義務教育である小学校と中学校は必ず学校へ行かなければなりません。義務教育でない高校ではほとんどの生徒が進学します。

しかし、「学校へ行かなかければならない」ことで、多くの生徒たちが学校で苦しみ、最終的には不登校への選択しかありません。

金持ちの子や成績が優秀な子は私立学校の選択肢がありますが、そうじゃない子は公立以外選択肢がありません。特に経済的に苦しい家庭ではいじめがあったら逃げ場がありません。

 

今日は「梅の実」メンバーの中で、学校へ行かない選択をした子どもメンバーたちを紹介したいと思います。

 

フリースクール

フリースクールはいじめなどで不登校になった小学生から高校生までの子どもを支援する第3の学校で、不登校生徒の2割ほどがフリースクールに通います。私自身もその一人で、中学生の時に不登校になり、中学卒業まで東京のフリースクールに通いました。

フリースクールの運営は市町村などの自治体とNPO法人などの民間の2種類で、自治体のフリースクールは「学校へ復帰させる」ことが前提となっています。民間のフリースクールは子どもの居場所を見つけるためのもので、自治体とは全く異なります。

 

そのなかで、フリースクールに通うメンバーがいます。

東京・東町に住む咲弥香(中1)です。

咲弥香は小学生の時に不登校になり、小学校高学年の頃から東京にある民間のフリースクールに通っています。中学生になった今でも学校には行かずにフリースクールに通っています。

咲弥香がフリースクールに通っている理由は何でしょうか?

>小学校時代の教師からのいじめです。私は小学校の時に給食の完食運動のせいでいじめに遭いました。もともとは少食で、小さなお弁当箱くらいの量しか食べません。給食ではその量の倍以上はあるため、とても苦痛でした。給食を残したら教師に怒られ、完食するために掃除の時間まで食べさせ、それでも残したら怒られ、5時間目になっても食べさせられました。それでも食べ切れなくて残し、教師にひどい罵声を浴びせられました。その姿を見た同級生たちはやがて私のいじめに発展しました。からかいや暴力、嫌がらせなどいろいろされました。それで学校に行くのが怖くなり、不登校になりました。親は無理やり学校へ行かせようとしましたが、私は行くのを嫌がり、親とケンカをして、家を出ました。それがダメなら死ぬしかないと思いました。当時は私は低学年でしたので、死ぬことをどうやったらいいかはわからず、結局は死にきれませんでした。その後は公園で過ごしていました。公園で一人で過ごしている私を警察の方が見つけ、補導され、親が心配して探していました。あとで親に怒られましたが、その時に親が涙を流し、心配していました。親に「もう学校には行きたくない!学校に行くなら死んだ方がまし!!」って言いました。親は「あんたがいなくなったら、お母さんが悲しいよ!!」って抱きしめてくれました。その後、親はインターネットで今のフリースクールを知り、親と一緒に見学をして、親と検討をした結果、今のフリースクールに行くことになり、今に至っています。今でも学校には行きたくないです。(咲弥香)

フリースクールでは何をしていますか?

フリースクールでは、教員免許を持つ代表の方を中心に、大人のボランティアの方がいます。子どもは小学生から高校生まで20人程度いて、メンバーはその日によって違います。私はそこで勉強をし、わからないところはボランティアの方に教えてもらっています。勉強以外では本を読んだり、趣味の絵をかいたり、フリースクールの仲間と遊んだりしています。(咲弥香)

中学卒業後は高校受験がありますが、高校へは行きますか?

>高校は…行きたいです!周りが行くから私も行きたいんです。でも、高校へ行ってもいじめに遭うのかが心配ですし、不登校になっているので、内申書でも悪いことしか書かないですし、高校は私立高校でさえも厳しいです。たぶん通信制高校に行くと思います。中卒だと就職も厳しいですし。(咲弥香)

咲弥香が通うフリースクールでは、中学生のほとんどが高校に進学しますが、多くが通信制高校に通い、一般の全日制はごく一部です。やっぱり就職の際に最低でも高卒でないと厳しいことがうかがえます。

 

オルタナティブスクール~

オルタナティブスクールは「オルタナティブ教育」を取り入れた学校のことで、ヨーロッパやアメリカなどでは広く普及されていますが、日本では非常に少ないです。

一般の学校のような画一的な教育はせず、子どもを主体とした教育が中心となっており、一般の学校では味わえない体験学習や異年齢間の交流ができるのがメリットとなっています。

しかし、オルタナティブスクールは民間で運営されているため、学費が非常に高額で、私立学校のような助成はないです。スクール自体も全国的に非常に少なく、オルタナティブスクールのほとんどが中学生または小学生までで、中学卒業後は高校受験を受けなければならないですし、小学校卒業後は地元の公立中学に進学をしなければならないです。オルタナティブスクールの高校はありますが、ほとんどが単位制サポート高校で、普通のオルタナティブスクールとは異なります。フリースクールと同様、オルタナティブスクールに通う生徒は地元の公立学校に籍を置かなければなりません。

 

その中で、オルタナティブスクールに通うメンバーがいます。

東京・北町に住むリノン(ねこ・♂1歳)です。

オルタナティブスクールに通うきっかけはありますか?

>もともと親が学校に対する不満があり、競争社会にさらされない教育を受けさせたい思いから入学しましたね。ぼくも一度見学をして、すごく楽しそうな授業があったので、決めました。(リノン)

どんな授業が一番好きですか?

>いろいろあるけど、昆虫採集をして、その昆虫の生態系を調べたり、星を観察したり、手芸や料理など、普通の学校では学べないことがここでは学ぶことができます。普通の学校では受験に左右されるので、ぼくには合わないと思います。(リノン)

将来は何がしたいですか?

>将来は海外の学校に進学したいです。海外では受験がないので、そこで自然科学の分野の研究がしたいです。行くのはヨーロッパがいいな。今のスクールは中学までなので、中学卒業か小学校卒業のいずれかをめどに海外へ行く予定にしています。まずは親と相談しますね。(リノン)

オルタナティブスクールはいろいろなデメリットがありますが、子どもの個性を最大限に活かせる教育は、今の日本の教育にも取り入れるべきです。

 

外国人学校

外国人学校はインターナショナルスクールやアメリカンスクール朝鮮学校韓国学校中華学校など、主に日本に住む外国の子どもが対象の学校です。日本に住む外国の子どもは義務教育はなく、どの学校に行くのも自由です。

日本に住む日本の子どもは一般の学校(いわゆる「一条校」)でないと進学が認められず、外国人学校の進学は就学義務違反のため認められていません。

しかし、一般の学校に不満を持つ親たちを中心に、グローバル社会に対応した教育を身につけさせたいために、あえて外国人学校へ進学する日本の子どもが多いです。不登校の問題で外国人学校に進学させたり、海外からの帰国子女でも外国人学校に進学をする日本の子どももいます。

 

その中で外国人学校に進学をしている「梅の実」メンバーたちがいます。

その中で東京・中央町に住む由奈(17歳)と脩哉(14歳)のきょうだいとお父さんの拓矢さん(40歳・IT関連会社勤務)、お母さんの萬里子さん(40歳・翻訳家)です。

由奈と脩哉の2人はともに南町にある「港町インターナショナルスクール」に通っています。

インターナショナルスクールを選んだきっかけはありますか?お父さんに聞きました。

>私自身は日本の学校を高校まで進学し、大学も日本の大学に進学しましたが、周りの学生は受験から解放されたかのように遊んでばかりで、授業中も私語が非常に多かったです。これまでの学生時代を振り返ると、中学では高校受験のために人生を奪われ、高校では大学受験のために人生を奪われました。何でこんなにがんばったのに、親や教師たちのやり方に左右されて、好きなこともできずにいることに不満を抱き、日本の大学をわずか1ヶ月足らずで中退し、アメリカの大学に進学しました。そこで出会ったのが妻で、妻も中学まで不登校になり、高校からはアメリカに留学しました。アメリカの大学は入試がないので、ほとんどの学生が進学することができますが、卒業するまでが大変なんです。でも、やりがいがありました。授業がある間はレポートを作成したり、専門の学問を研究したり、私の場合は語学の勉強もしました。大学が長期の休みの日には友人たちとホームパーティーをしたり、農作業を手伝ったりと、いろいろと好きなことをエンジョイできました。妻と一緒にアメリカの小学校やハイスクールを訪問して、アメリカの学校の授業を見学したり、学校生活の様子を肌で感じ取りました。アメリカでは日本のように受験のための勉強はしないんですよ。授業も同じ学年の子ばかりではなく、自分より年上や年下の子も同じ授業を受けるんです。落第した子どもや飛び級をした子どもが当たり前のようにいます。それでも特別扱いや差別はない。今の日本の学校教育ではすべての子どもが同じ学年で同じ授業を受ける。みんな高校や大学進学のために受験をする。そういった教育はグローバル社会には通用しないと思いますね。2人の子どもにはグローバル社会に対応する人材を育成するために、日本の学校ではなく、あえてインターナショナルスクールに通わせました。日本の子どもがインターナショナルスクールに通わせるのは就学義務違反であることは分かっていますが、受験社会で子どもの人生を奪われるのは私も妻も不満を持っているので、日本の学校には行かせられないです。日本の学校に行かせたら、子どもたちが犠牲になりますから。そのことを日本政府や文科省は理解してもらいたい!(拓矢)

学校ではどんな授業をしますか?

>学校ではすべて英語で授業をします。日本語は厳禁です。キンダー(幼稚園)のころから英語を使った授業をしていたので、今は慣れましたね。選択授業として、日本語の授業もあるので、ここでは日本語や日本文学の授業を学んでいます。(由奈)

>学校の授業以外では、スポーツ大会や遠足、学校祭などいろいろな行事がありますし、幼稚園から高校までを通じて、学食があります。そこではいろいろな国の家庭料理が味わえることができて、結構楽しみにしています。一番好きなのがパエリアですね。あと、家庭での弁当の持ち込みもOKです。部活動とかはなくて、自主的に加入するクラブが中心となります。(脩哉)

将来は何がしたいですか?

>まだ中学の段階なので、12年生(高3)まで今の学校にいますね。大学進学ですが、日本の大学に進学するか海外の大学に進学するかは決めていないです。(脩哉)

>ウチは海外の大学への進学を希望しています。行きたい国はまだ決めていませんが、将来は音楽の制作に携わる仕事がしたいです。(由奈)

ちなみに「港町インターナショナルスクール」では幼稚園から高校までの一貫教育なので、高校受験なしのエスカレーターなのがうれしいです。「梅の実」の日本人メンバーで、由奈きょうだい以外では、魁斗(11歳)とエレナ(14歳)の2人が通っていますが、いずれも海外からの帰国子女で、魁斗は帰国後に日本の小学校に通っていましたが、語学ができるなどを理由にいじめに遭い、親と相談して今の学校に転校したそうです。

一部の外国人学校では基準をクリアすれば、日本の高校や大学に進学することが可能になっていますが、幼稚園から高校まで、グローバル社会に対応した授業を行う外国人学校のニーズはますます高くなります。

 

通信制高校

最後は通信制高校です。高校では一般にある全日制、働いている人の高校進学を対象にした定時制などがありますが、通信制高校不登校をはじめ、様々な理由で通信制高校を希望する生徒たちがいます。

特に不登校では中学卒業後の多くが通信制高校に進学します。不登校の中学生は出席日数が少ないため、全日制の高校に進学することは難しく、通信制高校に選択するしかありません。不登校生徒が対象の私立高校がありますが、全寮制の学校など集団生活をしなければならないのが大きな問題となっています。

通信制高校は公立や私立の通信制高校と民間が運営する通信制サポート高校の2種類で、公立・私立の通信制高校は一般の学校(一条校)と同じ学校運営となっていますが、通信制サポート高校は民間が運営しているため、一般の学校ではありません。高校卒業資格を取得するには一般の通信制高校と同時に入学しなければなりませんが、一般の通信制高校に比べて自由なカリキュラムが多く、生徒の興味に合わせて学べることができます。

 

その中で通信制高校を卒業した「梅の実」メンバーがいます。

東京・北町に住む蒼さん(大学2年)です。

蒼さんは東京にある「甲武大学」に通っていますが、高校は通信制の「私立日新大学附属西高校」を卒業しました。「私立日新大学附属西高校」は東京をはじめ関東や関西など、全国を対象とした広域型通信制高校で、通常は自宅などで学習し、スクーリングは同じ東京にある「私立日新大学附属第一高校」の校舎を借りて授業をします。地方では「日新大学」附属の地方の高校や各公民館などで授業をします。

この学校に通うきっかけはありますか?

>中学時代のいじめで不登校になり、引きこもりになったことがありました。フリースクールにも行っていないし、人と会うことが怖くなったんです。でも、高校には進学したいので、通信制である「西高」を選びました。やっぱり、学歴がなかったら、周りにバカにされるのも嫌だし…。(蒼)

授業ではどんなことをしましたか?

>昔の通信制のようにドリルで問題を解いて、学校まで郵送し、それを学校の教師が添削をします。あと、インターネットでも授業を受けることができ、ネット動画で教師の講義を聴きながら、ノートを取ったりしています。体育など、自宅でできるのが困難な授業の場合はスクーリングの授業を受けます。テストは学期末のみで、テストやスクーリングの参加などで単位がもらえます。高3の時に大学進学を考えるようになり、進路指導も親身になってくれるので、推薦入試で今の大学に合格することができました。(蒼)

将来の夢を教えてください。

>将来はまだ決めていませんが、やっぱり人と接することが苦手なので、人と接しない自宅でできる仕事がしたいです。できることといえば、ホームページの作成やコンピュータの解析とかですかね。あとは、ユーチューバーとか(ワラ)。(蒼)

「私立日新大学附属西高校」では牧男さん(20歳・フリーター)も在籍しており、家業の自転車屋の仕事をしながら、高校の勉強をしています。

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一般の学校へ行かずに、別の第3の学校へ進学する生徒たちがいるのは、今の一般の学校に対する不満があることを物語っています。画一的な授業や受験中心の教育は海外から取り残されるだけでなく、人の心を歪んでしまいます。そんな教育はもうやめるべきだと思います!

フリースクールオルタナティブスクール、外国人学校通信制高校では一般の学校にはないものを持っています。

 

今日は「学校に行かない選択」についてお送りしました。

 

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