梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

どんな資格を持ってる?(その6)

こんにちは。真希子(高3)です。

今週のおしゃべりカフェは「資格」・第6弾です。

ウチは高3の大学受験生です。ウチの姉(菜実子・23歳・保育士)が短大卒業後に保育士をしており、その仕事を見て、教育関連の仕事を目指しています。しかし、教育って、いろいろな学校がありますよね。ウチが通う高校でもそう。

そこで、教育現場で仕事をしている2人を迎えて、3人でおしゃべりしたいと思います。

メンバーはウチ・真希子、悠香先生(23歳・幼稚園教師)、政代先生(24歳・小学校教師)です。

 

真希子「今日はウチが住む佐賀のご当地グルメを紹介します。今回は「シシリアンライス」を紹介します。「シシリアンライス」は味付して炒めたお肉に生野菜とご飯をのせた料理です。今日は自分で作りましたので、いただきましょう。」

3人「いただきます。」

悠香「おいしいです!こってりとしたお肉に野菜と一緒に食べるとさっぱりとします。」

政代「ボリュームがあって、しかもヘルシーですね。おいしいです。」

真希子「ありがとうございます!やっぱり、おいし~(*^。^*)」

 

シシリアンライスを食べ終わったところで、本題です~

真希子「今日は佐賀のとある場所からお送りします。今日のお茶は冷たい福岡の八女茶です。今日のテーマは「資格」で、今回は教育関連の資格がテーマです。お2人はどの仕事をしていますか?」

悠香「私は広島県内の私立幼稚園の先生をしています。」

政代「私は沖縄県内の公立小学校の先生をしています。」

真希子「ありがとうございます。幼稚園と小学校のそれぞれの先生ですね。私自身も幼稚園と小学校をそれぞれ卒業しているので、先生の仕事は知っています。この仕事をしてよかったことと、大変だと思うことはありますか?まずは悠香先生。」

悠香「小さい子どもが相手なので、元気な子どもに圧倒されます。小学生以上の子どもに比べて、素直でとてもいい子ばかりなので、こちらも元気をもらうことがあります。大変なことは女子ばかりの職場なので、女子ばかりの人間関係に悩まされます。私自身、中学から大学まで女子校・女子大だったので、女子ばかりの生活には慣れていますが、職場では上司も女性だし、先輩たちも女性です。男性は一人だけいますが、女子ばかりの職場は結構疲れますね。」

真希子「ウチは中学・高校ともに公立なので、女子校の経験がないです。」

政代「私も学校はすべて共学なので、女子校の経験はないですね。中学時代の同級生が地元・東京の女子校に通っていましたが、校則も厳しくて、陰険なムードがあるって聞きました。やっぱり女子校の雰囲気ってそうなのですか?」

悠香「中学・高校は一貫校でしたが、高校から進学する生徒も入ってくるので、性格が異なりますね。校則自体は厳しい学校でしたが、卒業した大学の系列の学校よりはまだゆるい方なので、気楽に過ごせました。卒業した中学・高校の系列の大学はありましたが、教育関連の学科がないので、受験をして、その卒業した大学に進学しました。大学ではキリスト教の学校なので、規則はすごい厳しいです。バイトはできましたが、やる仕事は限られていました。芸能活動もダメで、読者モデルもダメです。同学年の学生たちの何人かは大学名を隠して読者モデルをしていた人もいました。」

政代「キリスト教系の学校は厳しいよね。私は絶対無理。」

真希子「女子同士の人間関係ってなんかきつそう。政代先生の仕事ではどうですか?」

政代「小学校は義務教育なので、通常の授業以外に、事務仕事までさせられて、すごい忙しいです。いっそのこと学校事務職員がいるから、事務職員に任すべきなんですが、教師でないとダメな仕事が多いので、すごいつらいです。こんなことばかりにとらわれると、子どもとのコミュニケーションがおろそかになってしまいますね。」

悠香「幼稚園では事務仕事はないですね。やっぱり義務教育であるのとないのとの違いですね。」

真希子「何で学校の先生が事務仕事をさせられるんですか?」

政代「文科省から都道府県の教育委員会、市町村の教育委員会から依頼されて事務仕事をさせられるんです。事務仕事はテストの統計とか、いじめの件数、不登校の件数…と山積みなんですよ~。あと、教育研究も教師の仕事なので、それもやらなきゃいけないのですが、事務仕事ばかりにとらわれて、研究の仕事もおろそかになってしまいます。子どもの問題で保護者からのクレームの処理もしないといけないので、小学校教師の理想と現実はかけ離れていますね。」

真希子「私の場合は小学校では先生とのコミュニケーションがありましたが、中学では全くありませんでした。教師たちは仕事で忙しくて、なかなか生徒との触れ合いもなかったですね。中学では部活があるので、その部活の指導をするのも教師の仕事です。土日の試合遠征も教師の付き添いが必要なんですよ。高校では指導する教師はいましたが、高校では付き添いはほとんどなかったですね。」

悠香「私は中高私立だったので、部活の指導者は外部講師が担当していました。部活の指導をする教師たちはごく一部だったと思います。入っていた部活は文化部なので、土日の活動はありませんでした。」

政代「部活は何を入っていました?」

真希子「中学・高校ともにバレーボール部です。」

悠香「私は茶道部ですね。」

政代「私は中学は陸上部で、高校は放送部です。高校では生徒同士で自由に活動しましたが、中学では教師の指導が中心でしたね。中学では生徒同士の活動ができにくいので、教師の介入が当たり前ですからね。1週間毎日部活のために仕事があるのは教師にも負担がかかるし、生徒も休みがなくなりますからね。」

真希子「中学の部活って、何で休みをなくそうとしているんでしょうかね。休みがあった方がリフレッシュできますし、勉強にも集中できますからね。」

政代「生徒側も大きな大会に出場したいために練習を希望している子もいるし、教師側も大会を目指して毎日学校に行っている人もいるし、どちらも問題がありますね。その点小学校は週に1回のクラブ活動だけなので、まだましですね。」

真希子「学校もいろいろな問題がありますね。話は変わって、幼稚園の先生、小学校の先生の資格を取得するときに、一番の近道は何ですか?」

悠香「幼稚園の先生は短大か大学に進学をして、卒業と同時に幼稚園教師の資格を取得します。幼稚園教師は大学では1種、短大では2種となります。仕事をするには公立では教員採用試験、私立では各幼稚園の採用試験を受けます。私の場合は大学で幼児教育のコースを専攻し、幼稚園教師の1種と保育士を取得しました。今の職場は採用試験を受けて入職しました。」

政代「小学校の教師は大学か短大に進学をして、卒業と同時に小学校教師の資格を取得します。大学の場合は1種、短大では2種の免許です。教師として仕事をするには公立では教員採用試験、私立では各学校の採用試験を受けます。公立小学校では教員養成の国立大学出身者を採用する傾向があり、理由は昔から教員養成の国立大学出身者を前提に採用していることと、公立の多くが中学校との小中一貫校にする学校が増えていくためです。しかし、教員養成の国立大学出身者でなくても、採用している教師はいます。私もその一人で、神奈川県内の私立大学で小学校教員養成のコースを専攻して、小学校教諭1種と図書館司書、学校図書館司書教諭の3つの資格を取得しました。教員採用試験は東京など5つの都県の教員採用試験を受け、最終的に沖縄の教員採用試験に合格しました。」

真希子「ありがとうございます。教員免許の取得は教育実習は必要ですか?」

悠香「必要です。私の場合は幼稚園の教育実習は卒園した幼稚園で実習を受けました。」

政代「私も卒業した小学校で教育実習を受けました。あと、小学校の教師は教育実習以外に「介護体験」も受けなければなりません。介護体験は特別支援学校が2日間、介護施設が5日間の実習が必須なんです。理由は「他人の痛みを知ること」が目的なんですが、あまり意味がないと思います。介護体験を受けても子どもの気持ちがわからない教師は腐るほどいますから。」

悠香「だったら廃止にしたほうがいいですよね。学生たちは教員採用試験や就職活動で忙しいから、そんな暇はないです。文科省の人たちは現場を見ていないように思います。」

政代「私も同感。文科省教育委員会は学校の現場を見るべきです。どれだけきついのかが理解できるはず。」

真希子「ありがとうございます。いろいろ検討して、考えたいと思います。お2人とも、お忙しい中今日はありがとうございましたm(__)m」

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(左から、悠香、真希子、政代)

 

次は誰が資格について語るのでしょうか?

 

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