梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

知的障がいと向き合う

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こんにちは。晴子(45歳・主婦)です。

博之(小6)です。(ゆっくりめにしゃべる)

今日はこの2人でお送りします。今日は「知的障がい者愛護デー」です。

 

知的障がいとは、言葉や学習、運動などの日常生活に遅れがある障がいです。根本的な原因は明らかにされていませんが、生まれつき脳機能に偏りがあったり、事故や病気などで脳にまひが起こったり、染色体の異常などさまざま。

知的障がいの代表的なものは、精神遅滞。または単に知的障がいとも言います。他には脳性まひやダウン症候群などがあります。いずれも「療育手帳」を取得します。自閉症も知的障がいのカテゴリーに入っていますが、コミュニケーションなどに障がいがある「発達障がい」の一種です。

 

知的障がいの子どもの場合、学校は養護学校(特別支援学校)へ行くことになります。ただし、軽度の知的障がいの場合は、地元の学校の障害児学級に通うことができます。

養護学校へ進学する場合と地元の学校へ進学する場合はご家族の判断にゆだねられますが、養護学校では地元の学校のように学区が細かく決められていないので、自分たちが住んでいる家の近くの養護学校に進学するのがベターです。養護学校の場合、通学手段がスクールバスだったらいいのですが、電車やバスに通うとなると、子ども自身も親自身も相当な負担になります。地元の学校の場合は自分たちが住んでいる家の学区内の学校に進学することになります。

高校生になった場合、中学まで養護学校に在籍していたら、そのまま養護学校の高等部に進学できます。地元の中学校に在籍した場合は、高校へのエスカレーターはありませんので、高校受験を受けなければなりません。知的障がいの子どもの場合、高校受験の対応が難しいので、養護学校の高等部に進学することになります。受験勉強は地域の養護学校によって異なるので、住んでいる地域の中学校の先生や養護学校の先生に相談してください。知的障がいが軽度で学習も普通の子と同じであれば、普通の高校に進学することができます。ただし、高校では知的障がい児の受け入れ態勢が異なるので、受験する予定の高校に相談を。

 

さて、話は私たちのことですが、ここにいる息子の博之が軽度の知的障がいがあります。

息子は生まれた時から言葉や動作の遅れがあり、地元の病院で確定検査を受けました。結果は知的障がいでした。

そして息子を地域の療育センターで訓練を受け、少しずつ言葉や動作の遅れは改善されましたが、コミュニケーションの取り方に苦労しています。

学校ですが、地元の学校か養護学校か、どちらかを選択することになりますが、地元の養護学校では電車で通学しなければならなかったので、地元の学校を選択しました。

学校側に息子のことについて話しました。学校側は受け入れてくれましたが、他の生徒たちの勉強に支障をきたすため、国語や算数などの勉強は障害児学級で学ぶことが条件でした。ただし、ホームルームや一部の教科については普通学級の子たちと一緒に学ぶことができました。

今は普通学級のクラスに在籍しながら、障害児学級で勉強しています。学校行事も普通学級のクラスの子と一緒に参加しています。学校ではいじめられることがしょっちゅうですが、一部のクラスメイトの子たちが息子と仲良くしてくれて本当に感謝しています。

家では私と息子、主人と中学生である一番上の息子の4人家族です。息子は落ち着きがなくて、家でもしょっちゅう困らせたりして、ついかかりきりになります。私が息子にかかりすぎたことで、お兄ちゃんに寂しい思いをしてしまったことがあります。

 

息子の将来のことですが、中学は地元の学校に進学させるつもりです。高校は養護学校の高等部に進学させる予定ですが、その後のことが一番問題なんです。

養護学校の高等部を卒業した後は、大学や専門学校に進学する子はごく一部。多くが就職することになります。

就職する際は、障がい者雇用で採用されることになりますが、多くが身体障がい者。知的障がい者の雇用は精神障がい者などよりは多いですが、身体障がい者に比べて少ないです。職種は製造職や掃除、軽作業が多いです。まれに事務職に就くことがあります。

障がい者雇用で採用されない場合、地元にある就労移行支援施設や作業所(就労継続支援施設A型またはB型)で訓練することになります。賃金は普通に就職するときと比べて非常に安いです。

就職しない子の場合は、家で引きこもる子が多いです。ただ、音楽や美術、スポーツの分野でがんばっている知的障がい者たちもいます。

実際に作家として活躍している知的障がい者たちもいますし、スポーツでは知的障がい者向け世界スポーツの祭典「スペシャルオリンピック」があります。一部のスポーツのみ、「パラリンピック」に出場することができます。日本でも障がい者向けスポーツ大会が各地にあります。

 

息子は走るのが大好きで、地元のマラソン大会に出場しました。結果は無事に完走しました!

博之、将来の目標は何?(以上、晴子)

マラソン選手になりたいです。(博之)

ありがとう。私たち親子はこれからもいろいろな困難があっても、まっすぐに向き合っていきたいと思います。(晴子)

 

というわけで、晴子と博之でした。(晴子)

バイバ~イ(^_^)/(博之)

 

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