こんにちは。哲志(中等教育学校5年)です。
今日は電気の種類についてお送りしたいと思います。
電気は原子力発電だけだと思っている方もいますが、電気は原子力だけではありません。
いろいろなエネルギーを使った発電があります。
火力発電は燃料を燃やしてお湯を沸かし、その蒸気の力で蒸気タービンを回転させて電力を発生させます。現在、日本の多くの地域で火力発電が主流となっています。
水力発電は水車のように、水が高いところから低いところに落ちる高速・高圧の水の流れで水車を回し、発電するものです。
風力発電は風車に風を送ると、風車が回転します。その回転エネルギーを発電機に直接伝えて電気を起こします。
太陽光発電は屋根に発電用ソーラーを設置して、太陽の光を吸収して電力を作るもの。太陽光発電は持ち家の一軒家しか設置することができませんでしたが、福島原発事故の影響で太陽光発電を設置する家庭が増えてきました。最近では太陽光発電設置住宅が誕生したり、集合住宅でも太陽光発電を設置するところも登場しました。
原子力発電はウランを核分裂させて熱エネルギーを得て、水を沸かし蒸気の力で蒸気タービンを回転させて電気を起こします。日本全国すべての電気は原子力発電が主流でしたが、福島原発事故の影響で、ほとんどの原子力発電所が停止しました。2013年に関西電力管内の地域の電力不足に伴い、福井の大飯原発が再稼働されました。2015年ごろに鹿児島の川内(せんだい)原発、同じく福井の高浜原発が再稼働される予定です。
どの発電もメリットとデメリットがあります。
メリットとしては、火力発電は安全に効率よく電気が供給できること、原子力発電はCO2を排出せずに、効率よく電気が供給できること、水力発電、風力発電は環境に配慮し、安全に電気が供給できること、太陽光発電は自分の家で発電できることと、環境に配慮し、安全に電気が供給できることです。
一方、デメリットとしては火力発電はCO2を排出し、環境に悪いことと、石炭などの原料使用のため、光熱費が跳ね上がることです。水力発電、風力発電は火力発電などに比べて電力が弱いこと、太陽光発電は雨のときは発電がしにくいことです。
原子力発電のデメリットはご存知の通り、放射能を使用するため、もし事故に遭った場合、人や動物の安全は保障できないこと、放射能が地球全体に広がるので、環境にも悪いです。電力会社や政府では放射能は安全と言っていますが、実際は放射能の安全性は確認されていません。
2011年に東日本大震災後の福島原発事故が発生し、福島県民を含めた多くの方たちが被害に遭いました。これを受けて、多くの国民は「脱原発」「卒原発」を訴えました。国会でも生活の党(現:生活の党と山本太郎となかまたち)を中心に、野党は脱原発を訴えていますが、政府・自民党・公明党は原発推進派です。特に自民党は東京電力などの電力会社の大株主であり、原発推進団体も自民党系の会社・団体が多いです。
国民の多くが原発の廃止が多いですが、原子力がなければ電力が供給できないのも現状。原子力発電を継続しつつも、太陽光発電、水力発電などの新エネルギー、再生エネルギーの開発、供給を急がなければなりません。太陽光発電などが日本全国だれでも供給できるようになれば、原子力発電はいらなくなります。
それプラス、地球上の原料なんて、そんなに多くはありませんので、やはり節電は大事です。無駄な電気の使い方を改め、必要最低限、自分が使う分だけの電力の使用を心がけましょう。
というわけで、哲志でした。
*参考リンク*
電気事業連合会ホームページ:http://www.fepc.or.jp/index.html
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