梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

義務教育はいらない?

こんばんは。亜衣美(中2)です。

ウチは都内の公立中学に通っている女子中学生です。部活では吹奏楽部に入っています。

ウチ思うんですが、中学校って、「義務教育」ですよね?

ウチは義務教育なんていらないと思います!!

義務教育って、強制的に学校に行くことだよね。そんなのウザいんだよね~。受験のため、管理のためにやっているとしか思えない。

みんなはどう思う?

 

~返信~

>私はベルギーに単身住んでいますが、義務教育はいらないと思います!!強制的に学校へ行くのは私もしんどいです。(知代・17歳)

>オレもいらない。嫌な奴がいるのに、強制的に学校へ行くのは嫌。(真佐人・中1)

>私は小学生ですが、今の学校へ行くのはすごくしんどいです。毎日人の顔をうかがいながら学校へ行くのは嫌です。(恭子・小6)

>ウチは今の学校が嫌いなので、学校に行かずに芸能活動に専念したいです。でも、高校は行きたいんだよね~。(美果・中3)

>オレは特に気にしてはいないけど、何で義務教育だと嫌に感じるんだろうね。(二郎・中3)

>私は中学時代に不登校になっているので、学校が嫌になったのは中学時代ですね。小学校のときは何も気にせずに学校に通っていたのに。(知代)

>小学校は楽しく感じるのに、中学校ではがらりと変わるんだよね。勉強も学校生活も何もかも。(裕馬・中3)

>ウチは日本の義務教育の学校には通っていません。というのも、インター(インターナショナルスクール)に通っているんです。親が日本の学校に前から不満を生じていたんです。学力の低下とか受験の問題とかで。ウチは幼稚園の頃から今の学校に通っています。あと、きょうだいは中学生年齢の弟がいますが、弟も幼稚園の頃からウチと同じ学校に通っています。(由奈・17歳)

>ウチも由奈ちゃんと同じ学校に通っています。ウチ自身、小学生時代までアメリカで生活をしていました。学校は日本人学校ではなく、現地の小学校に通っていました。父親の仕事の都合で日本に帰国し、学校は今の学校に通っています。地元の公立の学校の選択肢もありましたが、ウチは公立の学校は行かなかったです。理由は由奈ちゃんの親と同じで、日本の学校教育の方針が許せなかったんです。国際社会で通用できる人材の教育を日本は逆の教育をしているからです。(エレナ・14歳)

>ウチは幼少時にニューカレドニアで生活をしていましたが、親の仕事の都合で日本にやってきて、学校は公立の学校に通っています。確かに日本の学校って、強制的だよね。その割には社会で通用する人ってそんなにいないような…。(バリ・うさぎ・♀2歳)

>ぼくはエレナさんと由奈さんと同じ学校に通っています。ぼくも小学校の途中までアメリカに住んでいました。お父さんの仕事の都合で日本に帰国し、地元の公立の小学校に通いましたが、そこでいじめられました。ぼくが英語ができることなど、特別に目立っていたからです。親は学校に直訴しましたが、全く改善されず、そのまま今の学校へ転校しました。日本の学校ではちょっと変わった子がいるといじめの対象になるんです。そういったことも問題になっているのではないでしょうか?(魁斗・11歳)

>確かにそう。英語などの外国語ができることとか、外国文化を持った人とかはいじめられるんだよね。外国人もいじめの対象になりやすい。そうじゃなくても、障がいを持っていたり、勉強やスポーツができたりできなかったりなど、特別に目立ってしまうといじめの対象になりやすい。(エレナ)

>日本の学校ではみんな同じでないとダメなんだよね。人との波長が合わないとみんなからにらまれる。生徒だけでなく、先生も。(知代)

>ぼくは日本の学校、公立の学校に通っていますが、今の学校に不満を持っています。義務教育である公立の小学校と中学校を卒業し、厳しい受験競争で今の高校に合格して、そのまま進学しましたが、高校でも大学受験ための勉強で追われています。せっかく高校に入って、受験生活から解放された思いで入学して、楽しい高校生活が送れるかなって思ったけど、そうでもなかった。高校は高校で大学受験がある。ぼくは何のために勉強しているのかわかりません。(数人・高2)

>公立であっても、私立であっても、大学や高校受験のために勉強しているようにしか思えないよね。義務教育って何のためにあるのかわからないよね。(光・高2)

>ぼくは都内の公立小学校の教師をしています。義務教育について疑問に思っているようですね。義務教育は日本だけでなく、海外どこでもあります。義務教育の開始年齢と修了年齢はそれぞれの国によって違いますが、日本の場合は小学1年から中学3年までが義務教育です。義務教育はもともとは子どもが強制的に学校に行くことではないですよ。義務を課せられるのはぼくたち大人です。(宏伸・24歳・小学校教師)

>どういうことですか?(光)

>例えば、君たちの親は子どもを学校に行けるようにするために、最善の努力をすること。親たちのエゴのために、子どもを学校に行かせず、働かせることは絶対にダメ。親を含めた大人たちは毎月税金を払っているんだ。公立や国立の学校では入学金・授業料が無料になっているけど、そのお金は国民の税金で賄っているんだ。(宏伸)

>ウチはアイドルとして芸能活動をしていますが、ウチのようなアイドルや子役の子らは働いてはダメなの?(美果)

>絶対に働いてはダメっていうわけではないよ。自分から働くんだったらそれをストップすることはできないからね。ただ、芸能活動であっても、労働時間を制限されているわけだから、学業自体は両立することになるよ。ポイントは親が子どもを学校に行かせずに、子どもの意思を無視して働かせたり、家に引きこもらせたりすることはダメってこと。あと、入学金と授業料は無料であっても、給食費などの諸経費は君たちの親が負担することになっているからね。(宏伸)

>親が経済的理由で給食費等の支払いができない人は除いて、普通に働いていて、経済的に余裕のある人が給食費を滞納している人が多いんだけど。(健司・中2)

>それは問題。ぼくの学校でもそういう親は多い。経済的に余裕があるのに給食費を払わない親に対しては督促状を出して、支払うようにお願いしている。場合によっては強制執行をする自治体も増えてきているからね。親のリストラなど、経済的理由で給食費が払えない場合は、前もって申し出れば、免除をすることができるからね。あともう一つ。由奈ちゃんらは日本の義務教育の学校に進学せずに、インターナショナルスクールなどの外国人学校に進学することは違反になるんだよ。(宏伸)

>え!?ウチは全然知らないです。インターナショナルスクールはちゃんとした学校なのに何でですか!?(由奈)

>インターナショナルスクールなどの外国人学校は「各種学校」という扱いなんだ。各種学校の場合は普通の学生のように学割が使えないし、日本の学校とは異なるカリキュラムを組んでいるからね。在日の外国人が外国人学校へ行くことは違反にはならないけど、日本に住む日本人が外国人学校に行くことは「就学義務違反」になるんだ。ただ、グローバル社会に対応して、海外社会で対応していける教育を身につけさせるために、親が子どもを外国人学校へ行かせる家庭が多いことは事実。外国人学校では日本の学校ではできない高度な教育が受けられるし、日本にはない「飛び級制度」もある。才能や能力のある子どもは早い段階から中学以上の学校に進学することができるからね。それで大人になって、社会で通用する人材を輩出しているんだ。義務教育年齢の子どもが外国人学校に進学して、日本の高校に進学するには、「中学校卒業程度認定試験」に合格しなければならないんだ。外国人学校に進学している高校年齢の子どもも日本の大学に進学するには、「高校卒業程度認定試験」に合格しなければならない。しかし、一部の外国人学校でも日本のカリキュラムに従った教育を行っているところがあるので、少しゆるくはなってきているけどね。(宏伸)

>ウチは18歳まで今のインターに通うつもりです。大学は日本の大学か海外の大学か、どちらかに進学するかはわかりませんが、それでもいいですか?(由奈)

>ウチも同じ。ウチは14歳ですが、親と相談して、自分から今の学校に通っています。18歳まで通う予定で、日本の高校には進学するつもりはありません。(エレナ)

>それだったら別にかまわないよ。日本の義務教育の学校に通わなかった子どもは「中認」や「高認」という制度があるので、参考として覚えておいてね。それから、不登校などで自分の意思で義務教育の学校に行かないことは違反にはならないからね。あくまでも「大人の義務」なので、子どもが学校に行くことが義務ではないよ。こちらは「権利」として学校に行くことだから。どうしても学校に行きたくない、学校に行けないんだったら、学校側としても、教材やインターネットによる自宅学習や保健室などの別室登校など、可能な限り子どもに教育を受けることができるよう努力をするから。ま、日本の教育システムについては、国が考えないといけないんだけどね。(宏伸)

>そうなんですか。今まで全然知りませんでした。なんかすっきりしました。宏伸先生、わかりやすい回答をしてくれてありがとうございました!(亜衣美)

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そうか。子どもが学校に行くことが「権利」なんだね。

 

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