ミンガラバー(こんにちは)。スー(34歳)です。
今日は「ジェンダーフリー」についてお送りします。
ジェンダーフリーの「ジェンダー」とは、社会的性別のことで、ジェンダーフリーの概念としては「社会的性別に対する一般通念にとらわれず、自分の生き方を自己決定できるようにしようという、固定的な性役割の通念からの自由を目指す思想及び、この思想にもとづいた運動のこと」です。
つまり、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活ができることを言います。
世界では男女平等に生活・行動ができる社会にしなければなりませんが、現実はそう甘くはないです。
一般社会ではトイレや公衆浴場は男女別ですし、着替える場所、更衣室は男女別々です。物理的には子どもを出産するのは女性しかできませんし、母乳による授乳も女性しかできません。
学校では男子校、女子校の高校や中学がありますし、女子大学や短大もあります。発展途上国では女性が中等教育以上の進学が許されている社会は少なく、小学校でさえも通えない女の子もいます。特に貧困家庭では顕著です。
会社・職場では水商売など、女性しかできない職業、男性しかできない職業が存在します。
結婚は女性は強制的に好きでもない男と結婚しなければならない国もあります。先進国ではほとんどありませんが、発展途上国、特に貧困家庭では多いです。女性だから親や周りが選んだ男と結婚して、家庭を守り、子どもを産むことを強要している風潮があります。
世界の中でも日本は男女平等の社会として機能していません。
学校では男女混合の名簿ができたり、小学校のランドセルの色がカラフルになったのはよくなってきていますが、その昔は小学校のランドセルは一部の私立学校を除き、男子は黒、女子は赤と決められていました。
職場では男性社会が未だに横行しています。正社員が多いのは男性ですし、管理職も男性が多いです。女性は正社員の数が少なく、多くが非正規社員。管理職も看護師や保育士などの女性主体の職場以外ではほとんど少ないです。特に一般企業では女性の管理職は少ないです。政治家も第2次世界大戦までは女性の政治家は存在しませんでした。職業でもエンジニアや営業職、鉄道や車等の運転手、建設や工事の作業員などでは女性の活躍は増えていますが、福利厚生の面で大きな問題が生じています。女性の歌舞伎俳優は存在しませんし、落語家や浪曲師などは女性がわずかながらいますが、男性に比べて少ないです。反対に看護師や保健師、保育士、幼稚園の先生、栄養士などは女性のエンジニアなどのような男性差別がありますし、男性の助産師は存在しません。宝塚歌劇も男性がなることができません。一般企業を中心に、男性の育児休暇の取得は非常に少ないです。
家庭では「夫は仕事、妻は家事・育児」が根強いです。特に年配の方はこういった考えを持っている人が多いです。働く女性の数が増えているのに、保育園の整備が遅れていますし、保育園に入れない子どもや仕事が決まったのに子どもを預けられない母親が多いです。社会保障も母子家庭に対する支援は充実しているのに対し、父子家庭の支援が未だに遅れています。
日本でのジェンダーフリーは「~フリー」という言葉に倣って作られた和製英語で、現在は政府を中心にジェンダーフリーの使用をやめています。ジェンダーフリーに対する誤解や混乱が増えているためです。
日本を含めた世界では同性愛者が増え、アメリカなどの欧米では同性婚のカップルが増えています。物理的に男性なのに女性である、または女性なのに男性であるといった、生物学的に性別と性の自己意識が一致しない「性同一性障害」を持つ男女がいます。
同性愛者や性同一性障害を持つ男女が存在する中で、「男性は男性らしく」「女性は女性らしく」っていう考え方は通用しなくなっています。
男女による差別や偏見を解決するには、「男性らしく」「女性らしく」という考えではなく、人間らしい社会を構築しなければなりません。物理的に男女を一緒にすることは困難ですが、学校では男女関係なく、人間として、社会として生きるための教育をすること、正しい性教育を身につけること、発展途上国の学校進学者、特に女子の進学者を増やすことです。
職場では仕事、福利厚生、管理職昇進など、男女による差別をやめることです。
家庭では家事を夫婦で分担すること。出産は女性(妻)しかできませんが、粉ミルクによる授乳は男性(夫)でもできますし、母乳授乳以外の子育ては男性でもできます。男性が家事・育児をすることは女性の負担を減らすことになりますし、男性も家族としての意識を高めることができます。子どもがいれば、子どもたちにも家事を分担することも勉強の一つです。学校の勉強だけでは知識を身につけるだけ。子どもが家事を手伝うことも社会性を身につけさせることができるだけでなく、家族の一員としての意識を高めます。これは女性だから手伝いをしろではなく、男女一緒にやるべきです。
人間らしい社会を構築するには各国で啓発し、行動しなければなりません。男性も女性も輝いていける社会になっていくことを願って。
というわけで、スーでした。
トァートーメーノー(さようなら)。
*参考リンク*
ウィキペディア(ジェンダーフリー):http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC
ウィキペディア(性同一性障害):http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E6%80%A7%E5%90%8C%E4%B8%80%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85
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