こんにちは。有華(中3)です。
今週のおしゃべりカフェは「集団的自衛権」についてです。
今日は「終戦記念日」。第2次世界大戦で多くの方が亡くなられた方たちの鎮魂を込めたセレモニーが各地で行われています。今年は第2次世界大戦から70年の節目です。
第2次世界大戦から70年目を迎える裏では、安倍政権の最大の公約である「集団的自衛権」行使に伴う安全保障法案が可決しようとしています。
日本は戦争のない平和な社会にしなければならないのに、安倍政権ではその逆をしようとしています。
ここで、3人のメンバーたちとおしゃべりしたいと思います。
今日は私・有華、香菜子さん(28歳・建設会社勤務)と、今回は学園祭のために来日したサウジアラビアメンバーで、日本人の愛菜さん(17歳)です。
有華「今日の「梅の実弁当」です。献立はご飯(梅干しつき)、鶏肉のから揚げ(キャベツのせん切りつき)、かぼちゃの煮物、カラーピーマンのマリネ、漬物(たくわん)、果物(プリンスメロン)です。では、いただきます。」
3人「いただきます。」
有華「う~ん、おいし~。から揚げ大好きなので、たまりません(*^。^*)」
愛菜「おいしいです!和食は久しぶりだし、サウジアラビアでは豚肉が禁止なので、お肉が食べれて幸せです!!」
香菜子「よかった~。和食は日本人の味ですよね~。」
~お弁当を食べ終わったところで、本題です~
有華「今日は麦茶を飲みながらおしゃべりしたいと思いますが、まずは愛菜さんからサウジアラビアについて教えてほしいのですが、いいですか?」
愛菜「はい。サウジアラビアはアジアの国の一つですが、石油を多く持つ国です。サワード一族を国王に持つ絶対君主制で、イスラム教による政教一致の国です。サウジアラビアでは男尊女卑が未だに横行している国で、女性の行動は完全に否定されています。男性の場合は自由に結婚や就職、進学などができるのに、女性は一切できないです。学校では男女別学だし、顔や頭にはアバヤ、ヒジャーブ、ニカーブというスカーフを着用しないといけないです。もっとひどいのが、女性の車の運転が禁止なんです!!」
有華「うそー!!それでどうするのですか?」
愛菜「父親や男兄弟、夫といった男性の「保護者」が運転する車に乗ることになります。就職や結婚、旅行などでも男性保護者の許可が必要なんです。今回の来日でもお父さんが運転する車に乗って、日本に着くまでは一緒に飛行機に乗りました。帰りもお父さんが日本に来て迎えに来てくれます。」
香菜子「それは大変だよね~。お父さんは何の仕事をしているの?」
愛菜「フリーの報道記者をしています。サウジアラビアやイラクなどの国の情勢を取材しに行きます。お父さんが他の国に出張するときはお母さんを含めて外出することができません。サウジアラビアでは女性の人権無視は国際的にも問題になっており、アメリカなどの他の国が何度言ってもダメなんです。サウジアラビアでは女性は出産するための道具にすぎないんです。結婚も10歳前後の女の子でも結婚したくない人と結婚をさせられます。女性は何か問題があると処刑させられます!!親がサウジアラビアに住むきっかけはお父さんの仕事があるからなんです。お母さんは日本に残りたいと言ってましたが、お父さんは一人では暮らせないからついてきてくれって言われて、泣く泣く一緒についていくことになりました。後に私が生まれて、本当に地獄です。ちなみに学校ですが、幼稚園などの幼児教育は一切行かなかったです。小学校と中学校は義務教育なので、現地の日本人学校に行きました。日本人学校では日本人の生徒ばかりなので、言葉はまず安心です。送り迎えも学校が送迎してくれました。今は高校に通っていますが、日本人学校では高校はないので、現地の学校へ行く以外ないです。学校は家の近くの女子校に通っています。」
有華「ひどいですよね!!日本もその昔は男尊女卑はあったし、男尊女卑がなくなった今でも女性差別は多いですが、日本よりもひどい!!国はそのことを考えないなんて許せないです!!」
香菜子「私もそう思います。高校を卒業した後はサウジアラビアに住むの?」
愛菜「いえ。日本かアメリカ、ヨーロッパの大学に進学しようと思っています。日本の学校には進学できますよね?」
香菜子「高校まで現地の学校を卒業した場合は、高認を受けなければならないけど、小学校・中学校が日本人学校を卒業したなら、進学する予定の大学と相談した方がいいですね。」
愛菜「ありがとうございます。お父さんには悪いですが、お母さんを連れて日本などに移住しようと思っています。こんな女性蔑視の国は二度と住みたくないです!!ちなみに女性の車の運転はサウジアラビアでは禁止なんですが、イスラム教では禁止になっていません。」
有華「何それ?イスラム教では禁止になっていないのに、女性の車の運転が禁止なんてありえないよね~。」
愛菜「ただ、サウジアラビアでは女性の権利も少しずつ可能になったものもあります。大学などの高等教育が受けられるようになったり、戸籍やパスポートも可能です。学校では体育の授業はこれまでダメでしたが、今は体育の授業が受けることができます。スポーツ選手や政治家になっている女性もいます。あと、男女を通じて豚肉とお酒は禁止です。特にお酒を飲むと処刑されます。テレビを見るのも禁止なんですが、多くの世帯ではこっそりとテレビのアンテナを設置して、自分たちで見ていますね。」
香菜子「イスラム教の国の人って、いろいろと制約が多いですね。」
有華「愛菜さん、ありがとうございます。さて、ここで本題ですが、安倍政権が「集団的自衛権」行使に伴い、安全保障法案を可決しようとしていますが、どう思いますか?」
香菜子「私は反対です!!自衛隊の方たちが強制的に他国の戦場へ行かされるのは許せないです。自民党や民主党、維新の党が推薦した憲法学者3人が検証して、全員「憲法違反」と言っていましたよ!!」
有華「民主党や維新の党はともかく、自民党が推薦した憲法学者までが「憲法違反」って言っているんだから、政府・与党が可決しようとする安全保障法案がおかしいってことですよ。安倍首相が8月まで安全保障法案を成立させますと、アメリカの議会で堂々と発表していたけど、8月までの成立は無理だよね~。」
愛菜「私が住むサウジアラビアでも「湾岸戦争」に参加した国でもあります。その当時は私は生まれていませんが、多くの方が戦争で命を失われました。戦争で自由を奪われるし、どこの国でも戦争はしてほしくないです!!私も日本の安全保障法案の可決には反対の立場です!」
香菜子「憲法学者だけでなく、多くの日本国民は安全保障法案はみんな反対です!国会前でデモをしている国民が多くいるのに、今の与党は戦争がしたい人ばかり。」
有華「9月にも国会の会期がずれるみたいなので、なんとしても野党らが阻止してほしいですよね。安全保障法案だけでなく、原発再稼働や労働問題など、私たち国民が監視しなければいけませんね。」
(左から香菜子、有華、愛菜)
集団的自衛権は憲法違反!!国民が声を大にして反対をしなければなりません。
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