こんばんは。真知子（中1）です。
今日は私たち家族に事件です。
聞いてくれますか？
～6月～
緊急事態宣言が解除され、ご飯を食べに行ったり、飲みに行ったりと自由にできるようになりました。
お母さん（則子・37歳・メーカー勤務）はいつものように夕ご飯を作らずにお金だけ置いて出て行きました。ここのところずっとそうです。
お母さんは「友達とご飯食べに行くから、夕飯はテキトーに買って食べて。」と言って出て行きました。
その友達はっていうと…。
「カンパイ！」
則子「ん～おいし～(*^。^*)」
井上（41歳・信用金庫勤務）「久しぶりに外での酒はうまいな～。」
青田（34歳・商社勤務）「私は酒は飲まないけど、井上さんと則子さんが集まるとホッとするよ。気の合う仲間だし。」
則子「そんな～、毎日気が合うじゃないですか。ところで、健四郎さん（44歳・公務員）は来なかったですか？」
青田「峰子先生（43歳・中学高校教師）に電話したら、まだ入院中で、しばらくは会えないが、コロナの重症から回復したそうだ。」
則子「ホント！？よかった～。」
井上「健四郎さんがいなかったらなんかさみしいわ。政治のことで気が合う連中なのに。」
青田「他の「梅の実」メンバーはパヨクだしな～。」
井上「ホントそうだよな。相手にもならないし。」
則子「うちは家族がいるけど、主人（勇男・39歳・公務員）は考えが正反対で、家にいても合わないの。それに中学生の娘が生意気で、私に口ごたえをするようになったの。今度帰ったらぶん殴ってやるって思うわ。」
井上「今の子どもは生意気だからな～。我々が厳しく言わないとおとなしくならないしな～。」
則子「今度、正しい子どもの叱り方を教えてくださいよ～。」
井上「いいですよ。」
則子「やったー！」
と、お母さんは井上さんと青田さんと飲みに行っていた。実はこれが毎日続いた。
～8月～
たまたま塾に行っていた香奈さんと千鶴さん（以上、中2）がコンビニに行っていたときのこと。
千鶴「香奈、あれ、真知子のお母さんじゃない？」
香奈「何々！？」
2人が目撃をしたのは、お母さんと井上さんが2ショットで街を歩いていた。しかも恋人かのように歩いている。
香奈「これって、不倫じゃん！！連絡しないと！！」
しばらくして、香奈さんが私の元に電話してきた。
真知子「もしもし。」
香奈「真知子聞いて！！お母さんが不倫をしているの！！」
真知子「…うそだ！お母さんは友達のところにご飯を食べに行っているし。」
香奈「驚かないで聞いてくれる？その友達は井上だよ！！ウチらのことを高圧的な態度をとるあの井上だよ！！」
真知子「井上さんが！？井上さんだって、奥さんも子どももいるじゃない！！」
香奈「井上は確かに奥さんも子どももいるけど、ほとんど家に帰らないやつだよ。裏で自分の子どもを虐待しているし、それで奥さんが嫌気がさして別居しているとのうわさがあるし。」
あとで香奈さんからメールが届いて、お母さんと井上さんが2人で歩いているところを写メで撮ったものが送られた。
お父さんと一緒にいる時よりも楽しそうだった。私はすごくショックだった…。
そして、私と香奈さんが電話をしている声をお父さんが聞いていたことを私は知る由もなかった。
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