梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

分裂

*前回の記事はこちら!→https://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2022/03/28/180000

 

~前回の続きです~

理(高2)「一体何!?」

有香(16歳)「私たち「梅の実学園」・海外支部は独立した団体として活動をしたい!!」

「梅の実」メンバーたち「え!?」

沙由美(中2)「どういうことですか!?」

有香「日本の「梅の実」メンバーたちを見ていて、チームがまとまっていないっていうか、違う団体になってしまって、ちょっと合わないかなって思った。特に今回の大人たちの堕落で、うちら海外支部のメンバーたちは日本の「梅の実」メンバーたちとはやっていけないと思って、前から話し合ったんです。あと、経理では日本は日本円だけど、海外では通貨が違うんですよね。アメリカだったらドル、ヨーロッパだったらユーロ、中国だったら元…と、それぞれの国の通貨によって変わってくるんですよね。日本の経理と海外の経理は全く合わないので、それで独立することに決めました。」

クミン(くま・♂3歳)「本当にそれでいいの?」

ジェニファー(16歳)「はい。もちろん、日本の「梅の実」メンバーたちもアンダークラブメンバーたちも、それぞれの交流は続けていくつもりです。」

ピグモ(カバ・♂4歳)「わかりました。海外支部がそれでいいのなら、引き止めません。自分たちで自由にやってください。」

海外支部のメンバーたち「Thank you!」

拓矢(40歳・IT関連会社勤務)「それで日本の「梅の実」は、運営については子どもメンバーたちと相談して規約を変更する。そして、企業や団体からのスポンサー運営は廃止にし、メンバー全員が会費を徴収する形とする。」

「梅の実」メンバーたち「えーーつ!!」

賢一郎(25歳・メーカー勤務)「そんな金、ぼくにはないよ!!」

彩佳(25歳・飲食店アルバイト)「ウチはアルバイトだから、会費を払うのはちょっと…。」

青田(34歳・商社勤務)「私らに金をとるつもりか?そんなの反対だ!!」

尚古(33歳・看護師)「そうよ!!そんなの絶対に反対!!亜沙美さん(26歳・看護師)が無料だからって言われたから「梅の実」に入ったのに、お金を取るなんて絶対に嫌!!」

「梅の実」の大人たち「オレも無料って言われたから入ったのに。」「私も。」「わしも。」

拓矢「甘えるな!!お前ら!!「梅の実」をあそこまでぐちゃぐちゃにしたのは、お前たち大人だろうが!!アンダークラブの大人たちだって、本業の仕事と副業の仕事をやりくりしながらやっている。アンダークラブにできることが「梅の実」にできないはずがない!!文句があるなら、即刻辞めるんだな!!」

ピグモ「あと、尚古さんは「梅の実」が運営するお金を奪った責任を取って、今すぐ全額返還すべきです!!」

尚古「それは後で返すから、あんたたちで立て替えて。」

新悟(34歳・メーカー勤務)「尚古!!いい加減にしろ!!」

”バシーーン!!”

明(高2)「あ!!」

尚古「何するの!?あなた!!」

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新悟「お前さ、よそ様のお金を盗んで、自分たちで好き勝手にするなんて犯罪だぞ!!あの、私たち夫婦で全額を返しますんで、どうか警察には通報しないでください!!お願いします!!」

ピグモ「わかりました。今すぐに全額返してくださいね!!」

新悟「はい!!」

拓矢「「梅の実」もアンダークラブと同様に、会費を徴収する形にする。金額についてはこれから設定をするが、子どもメンバーたちについてはなるべく安い金額にする。それでいいか?」

沙由美「ウチは賛成。毎月会費を取るのはきついけど、「梅の実」が続けられるんだったら、それでいい。」

秀明(高1)「自分のお小遣いの中からだったら、いいかなって思う。」

優太(中1)「ぼくも毎月の会費がないっていうのにはちょっと疑問がありました。有料にしたほうがちゃんとした運営ができると思うし。」

あずさ(高1)「無料だと、ろくなメンバーしか来ないしね。ウチも賛成!」

拓矢「ありがとう。」

クミン「じゃあ、スポンサーはなくなるのですか?」

ピグモ「もともとはカンパを出し合ってやってきたのに、一部の大人たちが企業や団体に対して、スポンサー料を出して無料にしろって言ったからですよ。最初から企業などのスポンサー料だけでやっていくのが間違いですよ。」

秀子(53歳・飲食店パート)「そうですね。最初からスポンサーだけで頼っていくのはダメですね。アンダークラブのみんなが私たちと対立したのは、それが原因かもしれませんね。」

映二(31歳・メーカー勤務)「いえ、私たちは私たちだけでやっているだけですから。あ、それから、これまであなたたちを傷つけてしまったことは謝ります。すみませんでした。」

アンダークラブメンバーたち「すみませんでした。」

クミン「みんな…。」

樹理奈(高1)「ウチらアンダークラブと「梅の実」メンバーとは対立関係にありましたが、私は「梅の実」メンバーの幸那(高1)とは同じ学校の同級生で親友なので、敵グループにいる幸那とは対立したくなかった。」

幸那「樹理奈…。」

巴鶴(高1)「オレは良助と結登(以上、高1)とは中学からずっと友達なので、対立するのは本当につらかったです。」

良助「巴鶴…。」

このみ(中1)「私は瑠奈と恵梨奈(以上、中1)とは同じ学校の同級生で、部活でも一緒なので、瑠奈たちと対立をするのはすごく嫌でした。」

瑠奈「このみ…。」

莉果(中1)「ウチも千束(中1)とは部活が一緒だし、もともと仲がいいから、あまり対立はしたくなかったんだけど。」

ラメット(ボーダーコリー・♂2歳)「オレは正宗(とら・♂2歳)とはもっとちょっかい出したいし。」

正宗「正宗って言うな!!」

早月(きつね・♀6歳)「私も同じ職場に「梅の実」メンバーはいるので、対立するのはどうかって思いました。特に上司は。」

凌司(27歳・銀行員)「私も同じ職場に「梅の実」メンバーがいます。毎日一緒に仕事をしているので、顔を合わすのは大変でした。」

映二「オレも同じ職場に「梅の実」メンバーがいますからね。今はテレワークだけど、コロナが落ち着いたら、また会社で仕事をすることになりますからね。」

綾(高2)「じゃあ、ウチらはここでお開きとなります。新しいグループを作るの楽しみにしていますね。あ、決闘はこれからも続きますよ!」

理「おう。」

シャムロック(パピヨン・♂2歳)「みんな!!撤収だ!!」

(アンダークラブメンバーたちが画面から消えていく)

和樹(小5)「これで何らかの形で続けていけるね。」

クミン「ありがとう、みんな。アンダークラブメンバーたちもありがとう…。」

 

こうして「梅の実」メンバーとアンダークラブメンバーとの戦いは幕を下ろした。

 

 

そして、「梅の実」が会費を徴収するシステムにすることが決定し、「造反組」と呼ばれる大人メンバーたちや会費を徴収することに反対のメンバーたちが相次いで辞めていった。

子どもメンバーたちは造反組の大人たちが辞めると同時に一緒に辞めたやつらがいたが、ほとんどのメンバーたちが残留することになった。

「梅の実」の海外支部は日本の「梅の実」から独立し、「梅の実学園インターナショナル」に名称変更となった。こちらも会費徴収制で、運営は各国ごととなった。

 

そして、アンダークラブは東京の各町と関東、北日本の「EAST」、東海と関西、南日本の「WEST」、海外の「WORLD」の3形態に分かれることになり、経理管理自体は各3形態ごとで管理することになった。しかし、3形態になっても、アンダークラブの運営方針は変わらずやることになった。

 

いい意味でも悪い意味でも「分裂」となってしまったが、新しい「梅の実学園」ができることをオレは期待したい。

 

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