梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

研究生に降格…代表から外される!!

*前回の記事はこちら!→https://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2023/03/23/180000

 

~前回の続きです~

拓矢(40歳・IT関連会社勤務)「クミン(くま・♂3歳)には代表から外してもらうことにした。そして、研究生に降格となった。」

「梅の実」メンバー「えーーーーーつ!!!」

理(高2)「どういうことだよ!!」

拓矢「他のメンバーからの話ではクミンでは代表は務まらないという意見が出て、代表外しを検討していたが、ある理由が決定打となって、今回研究生に降格及び代表を外すことが決定した。」

香奈(中2)「うそだ…。」

沙由美(中2)「ある理由とはどういうことですか!?」

拓矢「クミンは…ワクチンを打っていない!!」

「梅の実」メンバー「ええーーーーつ!!!」

尋之(高2)「ワクチンを打っていないって…理由にならないんだけど!!」

美百合(高1)「ちゃんと理由になっています。詳しいことはカルダモン(くま・♂2歳)が知っています。」

理「カルダモン、どういうことだ!!」

カルダモン「お兄ちゃん、コロナ感染が怖くてずっと引きこもっているんだ。ワクチンも副反応が怖くて一切打っていない。バイトも辞めて、今は親からの仕送りだけでやりくりしています。学校は本人の希望でオンライン授業を受けています。」

明(高2)「カルダモンも引きこもっているのかよ!!」

カルダモン「ぼくはワクチンを打っているよ。すでに4回。学校にもちゃんと通っているし。寮生活で親の同意を出すのは難しいから、寮の先生にお願いして、寮の先生の名前で同意書を書いて、地元の病院でワクチンを打ったよ。」

明斗(中2)「中学生や高校生では寮で生活をしている子は親の同意を出せないので、学校の担任や寮の担当の先生の名前で同意書を書いてワクチンを受けています。一応親に了承を得てからにしています。」

奈音子(39歳・スーパーパート)「私も下の子(優里香・中1)がコロナ感染が怖くて引きこもっています。体調には問題はないのですが、コロナ感染回避のための「不登校」です。ワクチンは副反応が怖くて、下の子も上の子(亜里香・高1)も受けさせていません。私でさえもワクチンの副反応でひどい目に遭ったので、子どもにはつらい思いをさせたくないです。」

宙晃(高1)「副反応って具体的になんですか?」

奈音子「発熱と腕の痛み、倦怠感などです。特に大きな副反応はありませんでした。」

英渡(中2)「だいたいそんなものですよ。副反応って。」

沙由美「そんなものって、おかしいじゃない!?」

英渡「あんたもワクチンを打ったんでしょ。副反応はどうなの?」

沙由美「熱や倦怠感くらい…。ウチはノババックスだったので、ファイザーを受けてた子に聞いたら、ノババックスの方が副反応が軽いそうで。」

涼斗(高1)「ノババックスは副反応が軽いから大丈夫。ファイザーとモデルナはノババックスに比べると副反応は強いけど、そんなに大きな副反応じゃないし。」

理「てか、話は戻すけど、週刊誌の記事を書いたの誰だよ!!」

拓矢「私だ!「梅の実」メンバーに目を覚ましてもらうために書いた。アンダークラブにも少し協力してもらった。」

「梅の実」メンバー「ええーーーーつ!!!」

明「やっぱりアンダーの仕業じゃないかよ!!」

奈海(24歳・保育士)「前の可夏子さん(37歳)の時はウチらがやったけど、今回は違う!私たちは週刊誌を扱う会社で働いている知人に依頼しただけ。あとは拓矢さんがお一人で手掛けたの。」

郁巳(32歳・IT関連会社勤務)「ちなみに拓矢さんは私の仕事仲間でしてね。いろいろと協力していただいています。」

尋之「マジかよ!!」

拓矢「それと、理緒子(42歳・学芸員)。お前は禁止されているのに無断で実家に帰省して、コロナに感染した娘の美歩を死なせた罪として、理緒子を「永久追放」の処分を下す!!」

沙由美「永久追放!?」

理緒子「どういうことですか!?私何にもしてないですけど!!」

瑞喜(中1)「あんたさ、反ワクのやつらとどんちゃん騒ぎしたでしょ?」

裕巳(高2)「すでに複数のメンバーが目撃されているんですよ。反ワクのメンバーと都内や大阪の居酒屋で騒いでいるの。」

莉果(中1)「これが証拠。」

(莉果が理緒子と反ワクチン派のメンバーたちが写っていた写真を出す)

水蓮(ポニー・♀2歳)「これ、理緒子さんじゃない!?しかもダンゴ(ぶた・♀10歳)や千栄子(40歳・スーパーパート)たちも一緒に写っているし!!」

ラメット(ボーダーコリー・♂2歳)「これはな、うちのメンバーの知り合いの居酒屋の店長に協力をいただいて、1枚入手したんや。大阪でもな反ワクの大人たちがノーマスクでどんちゃん騒ぎしてたの、うちの複数のメンバーが見てるんやで!!」

裕馬(中3)「確かにお母さんが出かけていない時があった!ご飯も用意していなくて、お金だけ置いて出かけていたよ!!」

晴奈(高2)「そういえば、お母さん、ここのところご飯も用意せずに出かけていたよね。」

理緒子「何を言ってるの?そんなのウソよ!!私はちゃんと家事も子育てもしているし、どこにも出かけていない!!ダンゴさんや千栄子さんとは一切関わっていないわよ!!」

藍佳(23歳・銀行員)「そんなウソが通用するとでも思っていますか?もう証拠が出ているのですから、白状したらどうですか!?」

理緒子「こんなのウソ。こんな訳のわからない人たちのウソに付き合わなければならないの?私だってね、少しでも休みたいのよ!!勝手にプライベートに入り込まないでくれる!?」

日向生(45歳・新聞社勤務)「理緒子。」

”バシーーーツ!!!”

理緒子「何するの!?あなた!!」

日向生「お前さ、お前のわがままのせいで、美歩を死なせてしまったんだぞ!!美歩は小さい時から重い病気で入院してて、治療の後遺症で幼稚園児くらいの子どもと同じ身長だ。実家に帰る前の前日に、美歩が私のところにやって来て、コロナが怖いからお母さんの実家には帰りたくないって言ったんだ。でも、自分が実家に帰ることで、お母さんが喜んでくれるからと思って行ったんだ。本当は実家には帰りたくなかったんだよ!!美歩の気持ち、お前にはわかるか!?」

理緒子「…。」

日向生「美歩がコロナで亡くなってから、家の生活ががらりと変わった。晴奈はお前の代わりに家事と勉強の両立をしているし、裕馬は受験があるのに、家の手伝いをしなければならなくなった。もう美歩はこの世にはいないが、晴奈と裕馬はいる。理緒子は反対をしているけど、私は2人にワクチンを受けさせたい。2人ともワクチンを受けることを希望しているんだ。」

理緒子「それはダメ!!絶対にダメ!!あんなもの体に入れたら絶対に許せな…。」

日向生「許せないのはお前の方だ!!これ以上、美歩と同じ目に遭わないためにも、2人にはワクチンを受けさせる。これ以上、子どもたちの言うことに口出しするな!!…離婚してくれないか…。」

理緒子「え…?」

日向生「お前さ、家事も子育ても一切やらないで、よそへ遊びに行っているのは子どもたちがかわいそうだ。晴奈も裕馬もお母さんと別れてほしいと言ってきた。2人の子育てはオレがやる。だから、明日から出ていってくれ!!」

理緒子「…。」

(理緒子が荷物をまとめて家を出ていった)

水蓮「まさかの展開になるとは…。」

拓矢「あと、伸子(36歳・スーパーパート)も反ワクの連中と関わっているだろうな。」

伸子「私は一切関わっていない!!本当よ!!コロナが怖くて自分でワクチンを打ったのは謝る。」

綾(高2)「だったら子どもたち(幸一・小5&花・6歳)にもワクチンを打つべきです!!子どもは親のペットじゃない!!」

シャムロック(パピヨン・♂2歳)「本当に子どもをコロナから守るんだったら、ワクチンを打つのが正解!!それ1択!!」

郁巳「はっきりと言うが、親は子どもの味方ではないですよ。」

沙由美「それはそうだ。親は子どもを守ってくれないことが分かった。だから、自分で守る以外ないんだ。」

英渡「その通り!親なんて完璧な人間じゃないから、自分一人で守っていく以外ないんだよ。コロナに限らず、どの生活でも。オレは医者じゃない普通のサラリーマン家庭だけど、うちの家は放任主義だからね。でも、オレが病気の時はさすがに心配したけど、それ以外は普通。」

沙由美「ちなみに何の病気だったの?」

英渡「生まれた時に心臓の動脈が悪くて、検査の結果、「動脈管開存症」という病気にかかったんだ。」

水蓮「動脈管開存症!?」

英渡「それで生後3か月から1歳までに2回手術を受けたの。2回目の手術で無事に完治して、今は経過観察で地元の循環器内科クリニックで定期健診には行っているよ。コロナのワクチンを受ける理由もそれがあったわけ。」

沙由美「全然知らなかった。病気でつらいことはなかった?」

英渡「全然。物心ついた時から胸に傷があったから、何かなと思ったらその病気だってことがわかって。後悔も何もないよ。早めに治療を受けたほうがその後の将来も変わってくるしね。」

涼斗「うちは医者の家庭だから、将来は医者になることが約束されているけど、全部が全部親の思い通りにはならないからね。アンダークラブは恵まれた環境の子が多いイメージだけど、アンダークラブメンバーの中には障がいを抱えたり、家庭環境が悪い人たちもいる。親がいない子やいじめや虐待を受けている子もいるよ。大人たちもそうで、虐待を経験した人やバツイチの人もいるし、リストカットをくり返した人もいる。恵まれた環境の人もそうじゃない人もお互いの特徴を理解した上で、みんなと付き合っているんだ。ポートチームのアンダークラブメンバーはみんなサバサバしているから、一緒にいて楽しいし。家族とは違った付き合いですごく新鮮なんだ。」

あやか(中1)「なんか、楽しそう。」

冬美(23歳・派遣社員)「昔の「梅の実」の方がよかったな。気兼ねなく付き合っていけるし。」

拓矢「あと、ワクチンを受けてないメンバーと子どもにワクチンを受けさせなかった親メンバーたちは研究生に降格してもらう!!」

「梅の実」メンバーたち「ええーーーーつ!!!」

香奈「ウチ、ワクチン受けてない。」

明「マジで!?」

水蓮「何でワクチン受けてないの?」

香奈「だって…注射が嫌いだもん!!」

全員「は!?」

麗香(中1)「注射は誰だって嫌いですよ。」

優輔(中1)「あ、コロナのワクチンはそんなに痛くないので大丈夫です。」

伸子「私らも研究生に降格ですか!?」

拓矢「その通り、研究生から正規メンバーに昇格の条件はただ一つ、「ワクチンを打つこと」だ!!最低でも2回だ。」

ワクチンを打っていない「梅の実」メンバーたち「そんな~!!」

綾「これからはアンダークラブもインターナショナルも「梅の実」本隊メンバーの一員となるので、よろしくです~。」

有香(16歳)「「梅の実」に出戻りになったけど、運営はインターもアンダークラブも別々だから、大丈夫だよ。」

理「そんなのアリかよ!!」

 

拓矢さんの言った通り、香奈や伸子親子など、ワクチンを打っていないメンバーと子どもにワクチンを受けさせなかった親メンバーは全員が研究生に降格となった。

クミンもワクチンを打っておらず、研究生に降格となり、代表から外された。後任にはユキ(白くま・♀3歳)が「代表代行」として「梅の実」を引っ張っていくことになった。

 

理緒子は美歩をコロナに感染して死なせたとして、「永久追放」の処分を受け、のちに日向生さんと離婚し、自分の実家に帰った。晴奈と裕馬の親権は日向生さんが持つことになった。

 

「梅の実」はアンダークラブメンバーが正式に正規メンバーに合流となり、インターナショナルメンバーも「梅の実」に出戻りとなった。しかし、運営はそれぞれ別々で行うため、全員が正規メンバーでも、事実上は別グループとなる。

 

ワクチン問題で大変な目に遭った「梅の実」メンバーだが、1日でも早くクミンが代表に戻ることを願いたい。

 

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