*前回の記事はこちら!→http://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2015/03/09/180000
こんばんは。和光(中等教育学校6年)です。
前回は幼児教育及び高校の無償化と幼児の義務教育化についてお送りしました。
今日は自民党などの議員や学者等がメンバーとなっている「教育再生会議」の項目内容の一つ、「小中一貫校」について議論したいと思います。
「小中一貫校」とは、既存の小学校(6年)と中学校(3年)を統合してひとつになった学校のこと。「小中一貫教育校」「義務教育学校」「小中学校」とも言います。
教育内容は9年丸々ではなく、「4・3・2」制や「4・5」制など、それぞれの世代の年齢に応じたカリキュラムを組んでいます。
小中一貫校では、国立や私立の学校でもありますが、多くが公立の学校が主体。かつては小泉政権が「特区」として、各地の市区町村で小中一貫校が設置しました。全国の都道府県にある小中一貫校は約1000校以上設置しており、まだのところも今後は小中一貫校を作る予定の市区町村の学校が増えています。安倍政権ではこの小中一貫校を中高一貫校や認定こども園のように、制度化しようとしています。
文科省や「教育再生会議」などの報告書では「学力が伸びた」「不登校が減った」「荒れる子どもが減った」など、小中一貫校に対するメリットが報告されていますが、文科省などの報告書にはない、隠れた問題も起こっています。
みんなはどう思う?
~返信~
>ウチは絶対に反対!!小学校低学年の子どもと中学生とは全く合わないって!!(沙由美・中2)
>5、6年生の子どもならともかく、低学年の子どもとは…ね…。(ローズ・うさぎ・♀2歳)
>ぼくが通う「梅実中学」では、小中一貫校を作るそうなんです!!(真矢・中1)
>「梅実」が小中一貫校!?あの問題だらけの学校が!?(沙由美)
>本当なんです。学校選択制で「中央中学」と「駅前中学」、そして「梅実中学」が選択できるんですが、「梅実中学」だけが不人気で、学校側が再編することになったんです。それが小中一貫校っていう形に。(真矢)
>何かうわさでは聞いたけど、生徒数を増やすためなんじゃない?(宗宏・高1)
>たぶんそうかもね。「中央中学」に人気が集中して、「駅前中学」は2番目に人気で、「梅実中学」だけが生徒数が集まらなくて、「中央中学」と「駅前中学」への抽選に漏れた生徒が「梅実中学」に仕方がなく入学する…。私立や公立中高一貫校の受験に失敗した一部の生徒も「梅実中学」に入っていくんだよね。(優也・高1)
>小中一貫校になった「梅実中学」は名前が変わるの?(沙由美)
>「小中一貫校・区立梅実学園」っていう名前になるそうです。既存の「梅実中学」を新たに「梅実小学校」を設置して、新入生を募集するんです。新入生だけでなく、小2~中3までの生徒も募集するそうです。現在いる「梅実中学」の生徒たちはそのまま在籍することになります。(真矢)
>お兄ちゃん(宗宏)のメールを横やりしちゃったけど、ウチは絶対にいや!!小中一貫校へ行くんだったら、私立へ行く方がまだまし。(奈央佳・小6)
>私も絶対にいや!!小学校の低学年から中学生まで同じ場所で勉強するのは気持ち悪い!!(瞳・小6)
>制服とかはどうなの?(ローズ)
>中学生は今の制服なんですが、小学生は中学生と似た制服を着ます。小学生も中学生も同じ制服です。ただ、低学年の場合は男子は半ズボン、女子のスカートは少し短めです。校則ですが、小学生も中学生と同じ校則です。(真矢)
>ていうか、中学生と同じ校則だったら、低学年の子どもがかわいそうだよ。(容輔・小5)
>それは言えてる。暴れる子どもが増えるかもね。(絵里香・高1)
>ぼくが通う「西小学校」も制度化ではありませんが、「西中学校」の校舎が隣にあるので、事実上、「小中一貫校」です。(英児・小6)
>でも今ある小学校と中学校はある意味「小中一貫校」化しているのに、何で新たに学校として作る必要があるの?(ミミー・ねこ・♀2歳)
>こないだ翔希(中2)たちとそのことで議論したんだけど、小中一貫校を作る大きな理由は「中1ギャップ」の問題。中学1年生は入学した後、学校の校則や友達との問題、部活動の問題、勉強…と、複雑な学校環境に戸惑ってしまい、いじめや不登校が増えていること。小学生時代は中学のように厳しい校則はなく、けっこう気ままにしているんだけど、中学に入学したとたんに、環境ががらりと変わってしまい、いじめなどの問題が実際に起こっているんだ。文科省の調査では小学生から高校生までのいじめの件数を見てみると、中1が圧倒的に多い。不登校もやはり中1が多い。こうしたことを踏まえて、小中一貫校を作る自治体が増えているんだ。(和光)
>ウチは今の学校に通っているけど、環境の変化の戸惑いなんてなかったよ。友達も同じ小学校からの子がほとんどだし。(沙由美)
>ウチは「かもめ中学校」に通っているけど、入学者は他地域に転校してきた子を除く全員が「アイランド小学校」の卒業生。ウチもそう。だから、環境の変化に戸惑ったことなんてないよ。(ローズ)
>ぼくは中高一貫の学校に通っていて、今は高校生。中学時代は友達ができるかどうかの不安はあったけど、すぐに慣れたよ。(宗宏)
>ぼくも中高一貫。校則自体はめちゃくちゃ厳しいところではないし、いろいろな地域からやってくる子が集まるから、ある意味新鮮かな。(康介・中1)
>私も中高一貫ですが、女子校なので、校則はすごく厳しいです。服装もチェックされるし、男女交際も厳禁です。それも高校まで一貫してですね。(茉有子・中3)
>私は普通の公立中学に通っていますが、校則はすごく厳しいです。女子のスカート丈とか、男子の詰襟のホックとか、いろいろチェックされますし、学校生活までチェックされます。公立の場合は私の学校に限らず、どこの学校でも同じじゃないでしょうか。(奈々佳・中2)
>中学校は管理教育が厳しいからなんじゃない?私立は学校によって違うけど、校則が自由なところもあれば、めちゃくちゃ厳しいところもある。反対に公立はどこの学校でもほとんど校則は同じだから、どこの学校でも校則は厳しい。入学していきなり服装をチェックされるんだから、中学生にとってはギャップだらけだよ。(章典・高2)
>ベルギーから失礼します。私は不登校の経験者です。私は海外単身留学でベルギーにいますが、実家は神奈川です。中学生だった私は神奈川の公立中学に進学しましたが、入学したとたんにクラスメイトからのいじめに遭いました。当時私が通っていた学校では校則が厳しかったし、入学してから3年後には高校受験があります。いじめだけでなく、受験教育や管理教育があることに不満を抱き、そのまま学校へ行かなくなりました。ずっと家に引きこもっていたので、母(範子・43歳・翻訳家)は不信に思いながらも、私のことをずっと見守ってくれましたが、父(克明・46歳・造船会社勤務)は「何で学校に行かないんだ!」って怒鳴られぱなしでした。それで両親がケンカになって、私は泣き崩れました。「学校に行かなければならない」っていう重圧感に押しつぶされ、一時は自殺も考えていました。ネットで東京のフリースクールを知り、母と一緒に見学に行きました。そのフリースクールに通う子どもたちは小学生から高校生まで、幅広い年齢の子どもたちが集まっていました。それで中学卒業までフリースクールに通うようになりました。フリースクールに通う子どもたちはいじめや受験、管理教育など大きな不満を持っていました。中にはあえて学校へ行かない子どももいました。(知代・17歳)
>そうだったんだ。大変だったね。フリースクールへ行くことも一つの選択肢なんだよね。(和光)
>真佐人(中1)も不登校になっているんだけど、原因は担任教師からのいじめで学校に行かなくなった。周りの環境がいじめや不登校になってしまうんだよね。(沙由美)
>ぼくは大学生ですが、地元のフリースクールのボランティアスタッフをしています。フリースクールに通う子どもたちは、知代と同じように、学校に不満を抱いている子どもが大半です。中にはいじめに遭った子どももいますし、障がいを持つ子どももいます。(順也・大学1年)
>ミルコ(11歳)が住むフィンランドでは、教育支援が徹底していて、海外の学力テストでもトップだったのですが、最近の調査ではフィンランドの学力が落ちているんです。反対に学力がトップなのが、中国や韓国といったアジアの国で、日本も上位に入っています。中国や韓国などは日本と同様に詰め込み教育を行っていて、なんか欧米の教育が否定されているように思います。(知代)
>フィンランドの教育ってどんなものなの?(和光)
>日本の義務教育年齢とは1歳ずれますが、7~16歳までが義務教育で、「基礎学校」という9年間の義務教育の学校に進学して、基礎学力をの向上を徹底しています。9年丸々ではなく、初級の6年間と中級の3年間、つまり、日本の小学校と中学校と同じ分け方です。ただ、学校の授業時間は日本よりも少なく、テストもありません。授業料も「基礎学校」をはじめ、その後の高校や大学の授業料はすべて無償です!アメリカにいる有香(16歳)の話では、日本はフィンランドのマネをしようとしていますが、私はフィンランドの教育が日本とは全く合わないですね。(知代)
>それは言えてる。フィンランドの教育と日本の教育は全く違うもん!小中一貫校はフィンランドからマネをしたってネットで書かれているけど、どうなの?(コウコウ・パンダ・♂3歳)
>9年間っていうのが一緒なだけで、教育支援やテストの有無、授業時間は全く違うよ。フィンランドの基礎学校から高校に進学する際は入試なんてないし。(和光)
>それで、小中一貫校を作るメリットってあるの?(沙由美)
>文科省などでは「子どもの学力が向上した」「不登校がなくなった」「いじめがなくなり、学校側の思い通りの子どもになった」 など、メリットだけが報告されている。自治体でも小中一貫校に関するメリットが多い。(隼人・高3)
>うそ~!!不登校やいじめがなくなったなんてありえないよね!!学力の向上もそう。(絵里香)
>デメリットはあるのですか?(昌都・小6)
>実は文科省などには知られていないデメリットが多く、先ほど沙由美が言ったとおり、小学1年の子どもと中学3年の生徒とは教育方法が大きく異なるし、合わない。あと、小学校ではリーダー的存在の5年生、6年生が低学年のリーダーになることができないこと。一般の小学校では5年生、6年生の子どもが低学年の子どもに遊びや生活指導をしたり、勉強を教え合ったり、行事でもリーダーとして子どもを引っ張ることができるが、小中一貫校になると、中学2年である「8年生」、中学3年である「9年生」がリーダーになってしまうので、5、6年生の子どもは小学生のリーダーとして社会として人間としての責任感を学ぶことができなくなる。それプラス中学3年などの上級生から指導される立場になってくるので、中学1年のように精神的にも萎縮してくる。運動会などの学校行事も小学1年から中学3年まで一緒に行うので、公立学校の狭い運動場ではとてもきつい!特に運動会はおもしろみもなく、グラウンドが狭いなどの評判が悪く、小学校と中学校を別々にした小中一貫の学校も増えているくらいだ。(隼人)
>中高一貫の学校だったら6年間で人数は限られるけど、小中一貫だと9年間だから、子どもの数は莫大だよ!!運動会なら小学1年から中学3年の生徒だけでなく、先生や保護者もいる。狭いグラウンドで運動会を行ったら、蒸しぶろ状態だよ~。(ポテト・シーズー・♂2歳)
>あ~それは言えてる。公立の学校の運動場って、広さが限られているんだよね~。遠足だって、中学生が小学校低学年の子どもと一緒に行くとなると、ちょっと不気味…。(光秀・中2)
>実際にいじめや不登校の問題は起こっているの?(沙由美)
>小中一貫校でもいじめや不登校が起こっている。「4・3・2」制などに分けていても、中学3年が最高学年なので、年齢が低いほど校則や生活指導が厳しいし、小学生でも中学生のような制服を着ることになる。ま、制服は私立校や一部の公立小学校でもあるんだけど。小学5、6年生がリーダーになることができないので、中1と同じように中2、中3の先輩からの「暗黙の校則」でさらに厳しく締め付けることも。今の公立中学のような雰囲気を小学生でも味わうことになってしまう。同級生や先輩からのいじめが原因で、自殺を図った生徒もでている。一部の地域では問題のある生徒を近隣の公立小学校や中学校に強制的に転校させているところもある。あと、地方では少子化で生徒数が減少し、学校を統廃合しないことを口実に、小中一貫校にリニューアルしているところが多い。(隼人)
>小中一貫校でもいじめ…。私は今の学校でもいじめられているのに、小中一貫校になってもいじめが続くのは嫌!!他の学校に転校したいです!!(秀美・中1)
>ぼくも小中一貫校は反対です!!普通の公立中学でもいじめがあるのに、小中一貫校だとさらにいじめが起こるんじゃ、逃げ場がないです!!(知也・中1)
>親の立場だと、小中一貫校は子どもを安心して行かせられません!!小学1年から入学すると9年間同じ校舎で過ごすことになり、逃げ場がありません。特に地方は都会のように学校選択制がないので、選択の余地がありません。いじめによる自殺者が出ているようじゃ、ちょっと問題ですね。(美貴子・27歳・家業手伝い)
>私も小中一貫校は反対の立場です!娘2人(咲紀・中3&美憂・小6)は地元の公立の中学校と小学校に通わせていますが、2人とも今の学校には何も問題はありません。発達状況も小学校低学年と高学年、中学生とは全く違いますし、小中9年間、同じ学校だと、発達に悪影響を及ぼします。「中1ギャップ」の解消のために小中一貫校を作っても、小学校の最高学年の6年生らが新たな被害に遭います。中学校をはじめとして、どの学校へ入学しても多少のギャップは出てきます。社会勉強としてはこれは仕方がないことです。小学校へ進学してもギャップは出てきますし、高校や大学に進学したり、会社や職場へ入社・入職してもギャップは出てきます。こういった問題は私たち保護者が子どもと一緒になって考えていかなければならないです。(千絵美・40歳・幼稚園教師)
>私のところは都会なんですが、同じ県内でも過疎化地域は地域の小学校や中学校が統廃合になる可能性が高いです。少子化を理由に統廃合をする学校が多い中、学校を統廃合をせずに、小中一貫校として改編してしまう地域・学校が多いです。小中一貫校への改編は当事者である子どもや保護者だけでなく、地域住民の方も反対が多いです。地域の学校は住民たちの憩いの場としての機能があります。その住民たちの憩いの場がなくなってしまうと、住民、特にお年寄りの方たちが孤立してしまう恐れがあります。小中一貫校に改編するより、廃校予定の学校を地域のコミュニティスペースや高齢者施設に改編したほうが利用しやすくなると思います。(名和子・36歳・主婦)
>公立学校のほとんどが学校選択制のところはきわめて少なく、保護者の居住地域が決められた時点で、自動的にその地域の小学校や中学校しか選択することができません。各市町村や教育委員会がまともな説明がないまま、小中一貫校に変えられてしまったら、子どもや保護者、地域住民たちが納得いきません。6年制の小学校と3年制の中学校は残すべきだと思います。(妹子・42歳・家業手伝い)
>小中一貫校に通っている生徒も、6年時に私立中学や公立中高一貫校に進学したり、近隣の一般公立中学に転入することができますよ。一部の小中一貫校に通う生徒が、他の公立中学や私立等の中高一貫校に進学して逃げた生徒が相次いでいますから。自分の地元が小中一貫校だけだったら、近隣の公立小学校や中学校へ通わせるのも手です。(憲・37歳・出版社勤務)
>そうなんですか!もし、うちの子(弘貴・3歳)が小学生になったら、小中一貫校ではない、地元の普通の公立小学校に通わせます!!(美貴子)
>子どもの発達の観点からして、小中一貫校は好ましくない学校です。小学1年と中学3年の子どもとは発達状況が違うし、「中1ギャップ」や「小1プロブレム」の解消には効果がありません。最大の問題は「高校受験」という現実から逃れられないのも大きいです。(後町・37歳・精神科医)
>小中一貫校に通う子どもは高校受験がある。これが一番問題だよね!!(沙由美)
>ウチも小中一貫校は反対!!高校受験の問題があるのに、それを無視して小中一貫校を作るのはおかしいです!!(桂花・小6)
>私は小中一貫校は賛成です。既存の公立小学校や中学校は子どもの学力が落ちていて、荒れている学校が多い。中高一貫はエリートを育てるだけがほとんどだし、高校受験世代の中3の生徒の中だるみが多い。幼稚園から大学までの附属校は勉強しない生徒・学生が多くて、うちの会社でも使い物になりませんな。もはや中高一貫校はいらないですよ。これからは小中一貫校の時代ですよ!小中一貫校で新たなエリートができることを願っている。(井上・41歳・信用金庫勤務)
>私も小中一貫校は賛成ですね。小学校の時代から厳しい校則で管理して、高いレベルで一流高校に合格させるには絶対に必要だ!!普通の公立小学校・中学校では子どもの学力のレベルが低いし、中高一貫に通う生徒、特に附属校の生徒は勉強せずに学校へ行くから、社会で通用しない。私の地域でもいずれは小中一貫校になるだろうから、自分の子どもには小中一貫校に通わせたい。(青田・34歳・商社勤務)
>ぼくは私立の中高一貫で、しかも大学の附属校を卒業しましたけど、ちゃんと一流企業の社員としてがんばっていますよ。附属校であっても、系列の大学に進学するにはある程度の学力は確保しなければならないです。ぼくも中学から大学の附属校に通って、大学もそのまま系列の大学に進学しました。一応手に職をつけたかったので、少子高齢化に対応した資格をと思い、看護学部を選びました。卒業と同時に保健師と看護師の国家試験に合格しましたが、結局は保健師として、今の会社に入社しました。附属校の生徒は遊んでいるとか、勉強しないとか、社会に通用しないとかで某タレントが発言して騒いでいますけど、全然そんなことはないですし、まじめにがんばっている人がほとんどです。小学校から大学まで厳しい受験戦争にもまれた人でも、社会に通用しない人たちが多いですから。(賢二・23歳・保健師)
>私自身も東京の中高一貫の私立校を卒業して、大学は国公立の大学を卒業しました。確かに私が卒業した学校はエリート校と言われていましたが、周りの友人たちは勉強はできても、スポーツも打ち込んでいましたし、いろいろな趣味や特技を持っていて、おもしろい子たちが多かったですよ。友人たちとは卒業してからもたまに飲みに行っていますね。私の息子(優太・中1)ですが、私が通っていた学校とは違う私立中高一貫校に通っていますが、受験を勧めたのは実は私のほうです。息子が小学生の時にいじめに遭っていたんです。本人は一切口にしなかったのですが、学校から帰ってきて、部屋で泣いていたのをたまたま目撃して、いじめにあったんじゃないかと推測して。それで中学受験を息子に勧めたんです。しかし、強制はしなかったですし、小4まで重い病気を経験して、勉強のブランクはあったので。でも、息子は病気でつらい治療を何度も経験しているので、それを乗り越えてきたから、受験も絶対にできないことはないし、あの時がんばってきたことを思い出して、強くなってほしいことが私の願いでした。結局は息子自身で考えて、受験を選択しました。それから猛勉強をして、今の学校に合格しました。受験や病気を通じて、息子も精神的に強くなって、人を思いやる優しい子に成長しましたね。ちなみに息子が通っている学校が通院先の大学病院から近いのも何かの縁だったし、息子も今の学校がとても楽しいって言っています。(靖彦・39歳・メーカー勤務)
>優太とは大親友で、いつも学校生活をエンジョイしています♪ 大きな病気をしたとは思えないほど、明るくて活発で、とても世話好きな優しい子です。クラスでもムードメーカーなんですよ。(康介)
>私は賢二とは同じ大学を卒業しましたが、中学・高校は私立の中高一貫の女子校に通っていました。私が通っていた中高一貫の学校ですが、併設の大学はありました。友達の何人かは併設の大学に進学しましたが、私はあえて他大学を受験しました。併設の大学よりも魅力のある大学があったので。今は大手商社で総務事務をしています。小中一貫校、特に公立校では無試験で進学するので、9年間生ぬるい状態で学校生活を送りますので、中だるみは中高一貫よりもひどいです。中3の年代になると高校受験があるのは、小中一貫校でも同じです。同じ高校受験があるんだったら、小中一貫へ行くよりも、あえて普通の公立の小学校や中学校を選びますし。高校受験を避けるために、親の多くは小中一貫校よりも中高一貫校を選びますよ。(柚希・27歳・商社勤務)
>私もそう思います。今の公立中学は校則は厳しいし、高校受験はあります。高校受験は中学受験や大学受験のように、試験一発勝負ならいいのですが、高校受験の場合はそれプラス「内申書」があります。内申書で生徒の生活まで学校側が管理されるんです!!内申書で悪いことが書かれたら、入試に合格できない恐れがあります。貧困者の家庭は私立進学の選択ができないし、塾にも行くことができません。私のように海外留学もできません。貧困者は公立小学校や中学校、小中一貫校以外選択肢がありません。どこにも逃げ場がなくて、自殺をする生徒は増えるし、不登校になる生徒も増えます!!貧困者家庭や一人親家庭などは、義務教育期間であっても学校の選択ができるようにしてほしいです!経済的な支援を国や自治体はしてほしいです!!私も小中一貫校はいらないです!!!(知代)
>高校受験があるのに、小中一貫校を作るのはおかしいです!!私立校では中高一貫校がメジャーになっているし、欧米では中高一貫校とそれに近い学校が存在するし、フィンランドのように学校に進学する際の入試がない。ただ、欧米では学校を卒業するまでの単位取得が厳しいので、毎日の勉強が欠かせないですが。私も大学はオーストリアの音楽大学に進学しました。卒業するまでの勉強が厳しかったですが、とても充実しました。欧米では国民が払う税金が日本より割高ですが、その分、教育を行う支援は無償で行っているし、奨学金制度も充実しています。小学校・中学校のみ完全無償(私立校は一部経費のみ無償)をし、幼児教育施設や高校の無償が遅れている日本に対し、欧米では幼稚園などの幼児教育施設から高校まで、全ての公立校の経費はすべて無償です。一部の国では大学も無償になっています。海外の学力テストも欧米は中国などのアジアよりも下がっていますが、人間性を学ぶ上では欧米の教育の方が上です。オリンピックのメダル総数も欧米の方が圧倒的に多いし、芸術分野でも欧米のほうが学ぶ環境が整っていますし、そこで伸びていくことができます。私は日本の教育がすべて悪いわけではありません。集団での生活によって、団結力を身につけること、思いやりを持つことやおもてなしの心を持つことについては日本の教育のほうがいいと思います。ただ、それ以外では外国よりも劣っています。国が負担する教育支援は他の国よりも低く、学力の面でも、経済の面でも格差が出ています。それに日本は世界一厳しい学歴社会で、小学校から大学まで受験戦争に明け暮れています。特に高校受験は中学を卒業した時点での受け皿がなく、志望校に合格するために、生徒が身を削られる思いをしながら受験戦争に勝たなければならないです。そういった面では形では学力は上がりますが、人間性が失われます。受験社会や学歴社会を改善しない限り、小中一貫校を作る意味がありません!(里子・23歳・ピアノ講師)
>私もそう思います!小中一貫校は生徒の心を荒む「ブラック学校」だと思います!(希恵・中1)
>小中一貫校で「中1ギャップ」が解消するどころか、その下の小5、小6の子どもにも悪影響を及ぼしますよね。やっぱり既存の小学校と中学校のほうがいいです。入学した環境は中学だけでなく、高校や中高一貫校、小学校、幼稚園・保育園などでもある。要は教師や在校生たちが、新入生に安心して学校に来てもらえる環境作りをしないとダメだね!(和光)
安倍政権が考える新しい学校は必要なし!
(つづく)
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