こんにちは。神一(30歳・神主)です。
今日は「福」についてお送りします。
私自身、三重県内の小さな神社で神主をしています。小さい頃から神社の家系として育ったので、神社は身近にありました。今は神主を引退した父親に代わり、私が跡を継ぎました。
福は運と似ています。運はその人の意思や努力ではどうしょうもない巡り合わせを指します。
その人の人生はさまざまで、幸福な家に生まれた人もいれば、不幸な家に生まれた人もいます。
よい福は勉強ができる、志望校に合格できた、彼氏(彼女)に巡り合えた、結婚ができた、毎日健康である、仕事もうまくいくなどです。小さな福では好きな食べ物にありつけたとか、新しい服が買えたなどです。
悪い福は学校の成績が下がった、志望校に落ちた、就職ができない、彼氏(彼女)にフラれた、結婚ができない、離婚した、子どもができない、仕事がうまくいかない、大きな病気にかかったなどです。
よい福、悪い福に巡り合うのは、偶然に巡り合ってしまいます。人間で生まれている以上はいろいろな福に巡り合います。よい福であっても、悪い福であっても。
人間には過去・現在・未来があります。残念ながら過去は変えることはできません。しかし、未来は変えることができます。
それは常日頃の努力をすること。受験や資格試験、就職試験に合格するには毎日勉強すること、いい恋愛に恵まれるには容姿をよくすることや性格をよくすること、病気にならないためには規則正しい食生活・運動を心がけることなど。ほんの小さな努力で未来はいい方向に変わります。
私自身の体験ですが、神社をしている家系ですので、幼稚園の頃から神道系の学校に通い、幼稚園から大学まで同じ学校でした。受験は小学校受験だけで、あとはエスカレーターでした。大学は学内推薦で進学し、神道系の学科を学びました。その後は家の神社と同じ系統の神社で修業し、父親の引退と同時に家業の神社を継ぐことになり、現在に至っています。
一見幸福な人生のように見えますが、一応長男で跡取りなので、やっぱり神主以外の道は許されてないですね。神主以外の道へ進むと、家の神社が廃業になってしまうので。きょうだいはいましたが、私以外は女きょうだいなので、神主に進むことはありません。みんな結婚して家庭に入っていますね。女性の神主はわずかにいますが、長く務めることはほとんどなく、事実上は男性の仕事になっていますね。
神主の勉強は小さい頃からですので、幼稚園から高校まで神道の勉強をしたり、神社に参拝したりしました。神主になるための英才教育ですね(ワラ)。大学で本格的に神道の勉強を始め、神主になるための資格を取得しました。神社での修業時代は先輩神主からの厳しい叱咤も多かったですし、辞めようかって思ってたことは何度もありました。学校では12年間または15年間は同じメンバーでしたね。中学では外部生も入ってきますが、高校では完全中高一貫なので、高校からの外部生はいないです。12年間も同じメンバーだとかなりきついですし、いじめもありましたからね。近所で地元の学校に通っている子とかがうらやましく思ったことが何度かありました。これも神主の家系の宿命ですよね~。
人はいろいろな人生を生きてて、いろいろな福を与えられます。
過去は変えられませんが、自分の未来を変えるための努力をしましょう。いつかはいい福に巡り合えますように。
というわけで、神一でした。
また明日です。
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