梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

みんなの受験対策(その11)

こんにちは!健太(小5)です。

今週のおしゃべりカフェは「受験」・第11弾です。

受験はこの時期からがシーズンです。大学受験や高校受験はもちろんですが、中学受験は首都圏では2月の前半がシーズンです。関西などの一部地域では1月の「大学入試センター試験」と同じ時期に受験があるところもあります。

中学受験は私立中学・一貫校を中心に、公立中高一貫校、国立中学で実施しており、多くの受験生が挑みます。問題自体は難解な問題が多いですが、学校によって違うみたいです。

今日は3人のメンバーたちと一緒におしゃべりしたいと思います。

メンバーはぼく・健太、惇くん(中1)、伊純くん(中等教育学校1年)です。

 

健太「今日の「梅の実弁当」です。献立はご飯(梅干し付き)、チキンカツ(ソース、キャベツのせん切りつき)、ピーマンのおかか炒め、かぼちゃのチーズ焼き、漬物(たくわん)、果物(りんご)です。では、いただきます。」

3人「いただきます。」

健太「ん!おいしい!チキンカツがジューシーで、ご飯に合う!」

惇「ぼくは3度目ですが、いつ食べても飽きない味ですね。」

伊純「初めて食べましたが、おいしいです。」

 

~お弁当を食べ終わったところで、本題です~

健太「今日は緑茶を飲みながらおしゃべりしたいと思います。今日のテーマは「受験」で、今回は中学受験についてお送りします。ぼくですが、一応中学受験の勉強をしています。ぼくは姉(麻衣・高3)が中学から都内の私立の女子校に通っていて、姉の影響で親から勧められて受験をすることとなりました…(-_-;) お2人は中学受験の経験者ですが、今はどの学校に通っていますか?惇くん。」

惇「ぼくは私立です。都内にある「鳴海学院中学校」に通っています。」

伊純「ぼくは公立で、都内にある「都立南北中等教育学校」に通っています。今は1年で、一般の学校では中1に当たる年代です。」

健太「ありがとうございます。惇くんは私立で、伊純くんは公立の一貫校ですね。なぜ、受験を決めようとしたのですか?」

惇「ぼくも健太と同じように、姉(優衣・高1)が中学から私立に通っているので、その影響で受験を決めましたが、今の学校を選んだのは、ラグビー部のある学校を希望していました。地元の「西北中学校」ではラグビー部がないため、ラグビー部のある私立を選びました。地元のラグビークラブに所属する選択肢もありますが、地元のラグビークラブはユニフォーム代に加えて、毎月のレッスン費もかかるので、私立に行く方がユニフォーム代だけで済みます。」

健太「部活で選んだんですね。確かに地元の公立中学って、決まった部活しかないですよね。ぼくが希望しているサッカー部はありますが、ラグビーとかダンスとかはないですね。ラグビー部のある私立中学を希望していた理由は何ですか?」

惇「お父さん(賢治・39歳・鉄鋼会社勤務)がラグビー選手をしていたので、試合で活躍しているお父さんの姿を見て、ぼくもラグビーをやりたいと思いました。小さい時はお父さんにラグビーを教えてもらいましたが、小1の時に地元の小学生対象のラグビーチームに所属し、そこで練習をしました。ラグビーチームにいた友達の何人かが私立の受験を希望しており、理由を聞くと「地元の公立にラグビー部がないから」って言われたので、それで受験を決意しました。もともとは親から勧められたのですが、希望する部活がないことで、親との意見が一致しましたね。ちなみにお父さんは選手を引退して、チームの系列である親会社の正社員として仕事をしながら、コーチとして後輩たちの指導をしています。」

健太「ありがとうございます。部活ですが、公立にはなくて、私立にはあるものって何がありますか?」

惇「学校によって違いますが、運動部ではラグビー部のほかに、硬式のテニス部、合気道部、少林寺拳法部、空手部、アーチェリー部、弓道部、チアリーディング部、ダンス部、女子サッカー部などがあります。文化部では化学部や天文部などの理科系の部活、文芸部、新聞部、放送部、数学部、歴史部、マンドリン部、ギター部、アニメーション部、まんが研究部、落語研究部、調理部、ファッション部、囲碁将棋部、弦楽部などがあります。一部の学校では高校でしか活動を認めていないウエイトリフティング部や軽音楽部などでも中学生の参加が可能な学校もあります。」

健太「こんなにたくさんあるんですね~。選ぶのに迷いますね~。では、伊純くんは今の学校を選んだ理由は何ですか?」

伊純「ぼくは公立の中高一貫校に通っていますが、一番の理由は高校受験が嫌だからです!よくニュースとか中学校の学園ドラマで、高校受験の話題になるじゃないですか。「内申書」で服装とかみんな同じにしないといけないのが嫌だし、「内申書」による教師の脅しとかも嫌でしたね。それで、地元の公立中学は悪いものなんだって思いました。お母さんから今の学校のパンフレットをもらって、その学校を見て、「これだ!」って決めました。あとは、家から近いことですね。」

惇「確かに公立中学って、「内申書」で生徒を縛り付けるイメージが強すぎますね。部活も入りたくない部活でも強制参加だし、生徒会があってもほとんど機能していないし。」

健太「うちの姉も公立中学で厳しすぎる校則をガマンしないといけないのが嫌なのと、おしゃれがしたい私立を希望していたそうです。姉はもともとのんびりとした性格なので、高校受験は絶対に嫌だったそうです。あと、公立中学は給食があるので、それも嫌って言っていました。」

伊純「ぼくの学校では中学生にあたる「前期課程」では給食があります。高校生にあたる「後期課程」では弁当と学食の選択制で、前期では弁当の持ち込みはよほどの理由がない限り、禁止になっています。食べる場所は普通の公立中学と同じ教室で食べますが、作っている場所は後期の学食の隣の調理室で、後期の学食のスタッフと同じ人が作るので、味はおいしいと評判がいいです。普通の公立中学と同じように給食当番がありますが、作った給食や食器を教室まで運んだり、元の場所に返すだけです。配膳は給食当番は行わず、自分たちで食べる量を取っていく「ビュッフェ形式」なので、給食当番による盛り付けの不満はないですし、自分で食べれる量だけ食べる方が、後々のトラブルの防止にもつながります。」

健太「でも、給食当番が盛り付けるよりも、自分たちだけで盛り付ける方が楽ですよね。今の小学校でも量の違いで不満はありましたし、「完食運動」も学校全体であるんですよ。伊純くんの学校って、「完食運動」はありますか?」

伊純「先ほど言ったように、自分たちで食べる量を取るので、いわゆる「完食運動」は一切ありません。給食を全員で完食させる行為はいじめなどのトラブルにつながりますから。少食の子でも自分で食べれる量だけ食べるよう、学校側も配慮していますね。」

健太「それだったら安心ですね。惇くんの学校では給食はありますか?」

惇「私立の場合は千葉にある「東京教育大学附属」や神奈川にある「横浜英知女学院」は学校給食がありますが、ほとんどの学校は学校給食はありません。高校と同じように弁当と学食の選択制で、学食の利用は一部の学校では禁止か一定の学年のみの制限がありますが、ほとんどの学校は入学後からの利用が可能です。ぼくの学校の場合は基本的に弁当の持ち込みですが、学食も利用できますし、売店ではパンやおにぎりなどを売っているので、お昼に困ることはありません。」

健太「ちなみに人気メニューは何ですか?」

惇「一番人気なのがカレーで、サラダがついてリーズナブルで、しかもおいしいです。あとは定食やめん類ですね。うちの学校では年に1回「学食メニューコンテスト」があり、定食の主菜部門、副菜部門、めん部門、ご飯部門があり、自分たちでメニューを考案し、学食のスタッフの方がそのレシピを基に再現し、生徒たちの試食の投票で入賞が決まります。グランプリに輝いた各部門のメニューは学食のメニューに登場します。ぼくも応募しましたが、残念ながら書類審査で落選しました…(T_T)」

伊純「学食のメニューを自分で考案するのはすごくいいな。うちの学校の給食は自分でメニュー考案なんてないし。」

健太「自分で応募したメニューが学食に登場するのは愛着がありますね。話は変わりますが、学校の勉強とかは難しいですか?伊純くん。」

伊純「公立なので、基本的に中学と高校の学習指導要領で決められますが、中高一貫校の場合は学習指導要領を基準に、自由にカリキュラムを作るのが可能なので、学校独自のカリキュラムで勉強をすることができます。ぼくの学校では前期・後期と分けてはいますが、カリキュラムは2年ごとに分けて、基礎から応用までステップを踏みます。1年と2年は中学の教科を中心に、基礎学習が主で、1週間のうちの2時間は「選択授業」があり、何種類かある科目を自分で選ぶことができます。3年と4年は高校の教科を中心に、基礎と応用能力を身に付きます。選択授業も1年と2年に比べて多くなります。5年と6年は選択科目が非常に多く、文系・理系ごとで自分で選ぶことができます。ちなみに高校の後期課程の学年ですが、高1が「4年」、高2が「5年」、高3が「6年」となっています。」

惇「私立は学校によって違いますが、だいたいの学校は伊純の学校と同じカリキュラム体制となっています。ぼくの学校も2年ごとのカリキュラムで、中1・中2は中学の勉強が中心で、中3・高1は高校の基礎の勉強が中心です。高2・高3は文系・理系に分かれて、それぞれに合った選択科目で授業を行います。私立では先取りカリキュラムを行う学校は進学校を中心に多いですが、ぼくの学校も先取り体制となっています。ぼくの学校は進学校ではないのですが、一般の中学・高校とのダブり学習が問題になっているため、中学・高校の6年間の授業を織り交ぜながら、中1・中2でやる授業と中3・高1でやる授業と高2・高3でやる授業を分担して、メリハリをつけています。」

健太「ダブり学習って何ですか?」

惇「中学校で習った授業を高校で再び習わないといけない授業が、一般の公立中学と公立高校では起こっている現象なんですよ。例えば歴史。中学校で縄文時代から平成時代までの授業を学びますが、高校に入ると同じような授業を学ばないといけないんです。うちの学校では同じ歴史の授業でも、中1・中2の2年間は基礎部分のみ、中3・高1の2年間は基礎部分からさらに発展した授業を行います。高2・高3は選択制なので、文系の場合は日本史・世界史・地理・政治経済から1~2科目を選択します。理系の場合は世界史のみとなり、どれも中3・高1よりも難解な授業となります。」

伊純「うちもそうですね。英語でも公立中学では決められた英単語を覚えないといけないですが、うちの学校は普通の公立中学で習っていない英単語も中1のときから勉強をします。」

惇「ぼくも一緒。あと、英会話も必須科目となっているので、英会話も勉強をしますね。中学では道徳があり、ぼくの学校も道徳がありますが、宗教系の私立では道徳の代わりにキリスト教や仏教などの宗教の授業があります。宗教系の学校は信者やクリスチャンじゃなくても進学することはできます。」

伊純「ぼくの学校は道徳はありますね。公立なのでアレですが。あと、中3では「全国学力テスト」があり、公立中高一貫校も対象となっています。3年生は全員が「全国学力テスト」を受けないといけないです。惇のところはあるの?」

惇「ぼくの学校ではないですね。「全国学力テスト」はもともと参加していないので。私立は一部の学校では「全国学力テスト」に参加している学校がありますが、ほとんどの学校は「全国学力テスト」には参加していません。それをやる暇があるなら、目の前の勉強に集中すべきだと思いますね。」

健太「6年間に見合ったカリキュラムが中心ですね。最後に受験なんですが、どのように勉強をしたのか、どの学校を受験したのかを教えてください。まずは伊純くん。」

伊純「公立中高一貫校の受験は学力試験が禁止なので、適性検査や実技、面接が中心となります。中学受験の専門塾でも勉強することができますが、個別指導の塾とか家庭教師でも勉強することが可能です。私立の場合は遅くても小4から受験の準備をしないといけないですが、公立中高一貫校の場合はそれ以上遅くてもOKで、ぼく自身も小5から受験の準備をしました。「都立南北中等教育学校」では適性検査と小学校から発行される「報告書」の点数加算で合否が決まります。」

健太「「報告書」って何ですか?」

伊純「「報告書」は高校受験で言えば「内申書」のようなもので、6年間の授業の成績とクラブなどの学校生活での活動を記入されます。「内申書」の場合は服装や髪形が悪いと「内申書」に悪いことを記入されますが、小学校の場合は基本的に制服はないので、服装や髪形のチェックとかはないです。「報告書」を合否の判定に使用するのは東京などの一部の都県だけで、ほかの道府県では「報告書」はないのがほとんどで、その場合は私立と同様に調査書を提出します。適性検査は読解力や判断力を調べるための作文のようなもので、過去に出題した適性検査を解くことがカギとなっています。私立の場合は難解な問題が出題されますが、公立中高一貫校では難解な問題を出すのは禁止で、小学校で習った範囲のみ出題されます。受験は今の学校1本で、適性検査と「報告書」の点数加算で合格し、合格者は多数出たので、その後に抽選があります。抽選は運がよくないとダメなので、適性検査よりも嫌でした。その抽選で運よく合格し、晴れて今の学校に進学することができました。受験者は「開布」や「同志館」などの難関校の併願受験の子もいましたが、うわさでは「開布」や「同志館」には合格して、「南北」には落ちた子がいたそうです。公立中高一貫校は私立に比べて授業料もいらないので、経済的理由で私立に行けない子も受験してきます。家の経済力を考えると、公立中高一貫校の受験も選択肢に入れた方がいいと思います。」

惇「ぼくは中学受験専門の塾で学びました。一応小4から塾に行きましたが、基本的に難関校を希望していないので、中堅の私立受験を視野に入れました。受験は「鳴海学院」と「甲武」の2校のみで、公立一貫の「南北」は受験しませんでした。どちらも合格しましたが、自分の性格や希望する学校生活の一致や両親との話し合いで「鳴海学院」に決めました。試験は学力試験で、「鳴海」の場合は4教科、「甲武」の場合は国語・算数・理科の3教科の受験でした。「鳴海」の場合はこれに作文と面接があります。「甲武」は難解な問題が少し出ますが、「鳴海」の学力試験と作文は小学校で習った範囲を出題されます。問題は面接で、面接は今の校長(崇展・43歳・学校経営)と受験者3人のグループ面接で、面接は校長お一人で一人一人の受験者をチェックするので、受け答えや自分の考えを持っていないとかなり厳しいです。試験では学力試験では上位の成績でも、作文や面接で不合格になる人もたくさんいます。」

健太「面接って厳しいんですか?」

惇「女子校での面接では服装をチェックされますが、面接官の受け答えをすれば合格できますが、うちの学校の場合は面接で落とされるケースが多いんですよ。校長はIT会社の社長をしていた方なので、就職・転職の面接でも求職者を厳しくチェックした経験があるので、今の学校の受験でも受け答えができない子や自分の考えを持ってなくて、何も答えられない子は真っ先に落とされます。ぼくはこの学校に入った理由や好きなラグビーのこと、この学校でどんな生活を送りたいことや将来の夢とかをきちんと答えられる練習をしました。試験管役にお父さんが引き受けてくれて、一緒に練習をしました。塾の方でも面接の練習をしてくれました。当日は緊張することなく自分の言葉で答えるようになりました。私立は難関校の場合は早い時期から勉強をして、難解な問題を解けるようにならなければなりませんが、中堅の学校では小学校で習った範囲をきちんとできれば可能です。私立はお金がかかることや学校によって校風が違うので、親と相談して、自分に合った学校を選んでくださいね。」

健太「ありがとうございます。早速親と相談して決めたいと思います。お2人とも、今日はありがとうございましたm(__)m」

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(左から惇、健太、伊純)

 

次回は高校受験について、3人のメンバーたちが語り合います。誰が登場するのでしょうか?

 

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