こんにちは。多美子(46歳・精神保健福祉士)です。
今日は「性の多様化」についてお送りします。
人間は男性と女性がいますが、普通は男性と女性が愛し合って結婚し、2人の間に子どもが生まれます。
しかし、そうじゃない人も存在します。
それは「LGBT」です。
「LGBT」は「レズビアン」、「ゲイ」、「両性愛」、「トランスジェンダー」の各単語の頭文字を組み合わせたセクシャルマイノリティの総称で、性の多様性と性のアイデンティティからなる文化を強調するものです。
レズビアンは女性の同性愛者で、かつては「レズ」とも言いますが、侮辱的な場面で使われることがあるため、現在はレズビアンと呼ばれています。
反対にゲイは男性の同性愛者で、かつては「ホモ」「ホモセクシュアリティー」とも言いますが、現在はゲイと呼ばれています。
両性愛者は「バイセクシュアル」とも言います。同性愛や一般的な異性愛の中間のことを言います。
トランスジェンダーはジェンダー・アイデンティティが体の性別が一致しない状態であることで、医学的な診断名では「性同一性障害」といいます。性同一性障害は男性の場合は体は男性なのに、心は女性を持ち、女性の場合は体は女性なのに、心は男性を持ちます。多くのトランスジェンダーは成人になったら性転換手術を受けて、もともと男性だったのが女性に変わり、もともと女性だったのが男性に変わった人たちもいます。
海外では多くの国では同性愛や、両性愛、トランスジェンダーを認めており、LGBTの人との生活は当たり前になっています。
日本では2015年に東京の渋谷区が全国で初めて「パートナーシップ制度」が導入されて、現在では34の自治体がパートナーシップ制度を導入しています。
会社では大手の「パナソニック」が社内の同性婚を認める方針を報道したほか、「ライフネット生命」では死亡保険の受け取りに同性パートナーを指定できるようになりました。学校でも一部の中学・高校ではジェンダーフリーに対応した制服を採用し、男子がスカート(またはキュロット)、女子がスラックス(ズボン)が選べるようになりました。ジェンダーフリーの制服はジェンダーフリーの人にも着れるほか、寒さ対策でスラックスを選ぶ女子生徒も多くいます。東京の世田谷区の公立中学では私服を認めているところもあります。
2017年に東京や埼玉の地方議員5人が「LGBT自治体議員連盟」を設立し、その後に北海道と京都の地方議員2人が実際にLGBTであることをカミングアウトをしました。
しかし、日本の場合は海外に比べてLGBTに対する国の支援が遅れており、まだまだ生きづらい社会となっています。また、自民党の杉田水脈氏が「LGBTは生産性がない」と発言したことで、物議を醸し出しており、大きな社会問題となっています。
LGBTの人たちが安心して生活できるようにするためには、地方自治体だけでなく、国の支援が必要で、法律で定めている婚姻を同性婚や両性婚を認める法改正や、LGBTの人たちに対する教育の支援、就労支援を認めるべきです。
家庭や学校、職場、地域が一体となってLGBTに対する理解をし、一人の人間として認めあう社会にしなければなりません。
LGBTが当たり前の社会へ。
というわけで、多美子でした。
また明日。
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