梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

やろうよ!学園祭!!

前回の記事はこちら!→http://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2011/06/27/160000

「梅の実学園」代表のクミン(くま・♂3歳)です。

学園祭中止に反対した子どもメンバーを中心に、全国・全世界の「梅の実」のみんなからの嘆願書が集まり、大人メンバーの運営委員に提出することになった。

運営委員をはじめ、関係者を招集してみんな集まった。

参加者は子どもメンバーを代表して、副代表の雅也(高3)、西町支部長(副代表兼任)の華子(高3)、北町支部長のチャイナ(くま・♂3歳)、南町支部長の沙紀(中2)、中央町支部長の由美子(高1)、関東の北関東グループリーダーの光(高2)、そしてぼく。

また、文化系部活を代表して、吹奏楽部の部長の絵里(高2)、軽音楽部の理と明(以上、高2)、副代表でもあり、コーラス部の部長のユキちゃん(白くま・♀3歳)も参加した。

大人メンバー運営委員の参加者は、裕一(大学2年)、久代さん(50歳・保険会社勤務)、青田さん(34歳・商社勤務)、佐藤さん(52歳・メーカー勤務)、修子さん(46歳・主婦)、ダコタ(シャム・♀4歳)、古山さん(63歳・衆議院議員)、中村さん(80歳)、そして大人メンバー御意見番の吉衛門さん(92歳)。

以上のメンバーだ。

 

雅也「運営委員のみなさん、これは「梅の実」学園祭存続の嘆願書です。全国・全世界のみなさんが協力してサインしてくれました。目を通してください。」

嘆願書は全部で約1000人分。

 

しかし…。

古山「受け取れませんな~。」

チャイナ「何でだよ!!」

青田「さっきも言っただろ!!中止は決定したんだ!!」

華子「みんな一生懸命サインしたんです。」

久代「ちょっと、みんなの気持ちを考えてやんなさいよ!受け取れないなんておかしいですよ。」

中村「ここでは節電の問題もある。東北などの被災者の心情を考えるべきではないのか!?えー!!」

修子「そうですよ。今は大変な時なのに、学園祭なんてやっている暇がありません。あなたたちはそんなことやっている暇があったら勉強しなさい!!」

明「なんだよ!!見ないうちに勝手に結論ばかり言って!!お前らのほうがおかしいじゃないか!!」

青田「何だと!!」

裕一「青田さん、やめてください!!」

ダコタ「私は、学園祭をやるべきだと思います!!何でも自粛、自粛ばかりしていることが原因で、日本の経済が落ち込んでいるんですよ!!すでに被災地であるなしに関係なく、失業者も増加しているんです。観光産業が落ち込んでいるんです!!学園祭でチャリティをすることも可能です。政府も全然しっかりしていない。ね、古山先生?」

古山「あ…それは…。」

青田「とにかく、話にならん!!みなさん、帰りましょう!!」

反対している運営委員たちが帰ろうとしたその時…!

 

由美子「もしもし。」

由美子が電話を受けた相手は、東北のグループリーダーをしている道子(中3)だ。

道子「もしもし。道子です。」

由美子「道子?道子なのね!!元気なの!?」

道子「うん。私は元気。私の家は内陸部にあるから、大きな被害はなかった。一部のメンバーは家や車が津波に流されたけど、みんな逃げて無事だった。津波の被害に遭った人も、原発で避難した人も、みんな避難所や家にいる。でも、失業した人や、お店を再開したけど、お客さんが来なくなってさみしい思いをしている。」

クミン「由美子、ちょっと代わっていい?」

由美子「道子、クミンに代わるね。」

クミン「もしもし。元気?」

道子「うん。私は元気。それより、学園祭が中止になったって聞いて、北海道にいるメアリー(ひつじ・♀2歳)から。」

クミン「それでどうしたの?」

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道子「お願いがあるの。私たちのせいで学園祭をやめないでほしいんだ。」

大人の運営委員も黙って座り込んだ。子どもメンバーたちも。

道子「私たち東北はやっと落ち着きを取り戻したけど、昔に比べると元気がなくなってきた。けん(柴犬・♂3歳)の家が流されて、家族とともに避難所に生活したけど、今は仮設住宅に入居ができた。原発が原因でラクリマさん(さい・♂5歳)は避難を余儀なくされて、勤めていた会社も解雇された。美代子さん(38歳・旅館女将)の旅館は何とか再開したけど、お客さんが誰も来なくなった。義援金や募金、節電、物資の支給等、それはそれでありがたいんだけど、スポーツや芸術などのイベントが中止や延期になったり、家族や友達など周りの人たちが旅行へ行ったり、飲みに行ったりなどを自粛したりするのは、ちょっと違うんじゃないかと思う。それじゃ、お互いの経済が活性しないし、失業の原因にもなる。「梅の実」の学園祭は、違う形になるかもしれないけど、絶対にやってほしい!!いや、やろうよ!学園祭!!」

道子の言葉でみんな黙り込んだ。

 

そして、吉衛門さんは…。

吉衛門「やっぱり、学園祭をやりましょう!!」

全員「え?」

吉衛門「道子さんら東北のメンバーたちを元気づけないといけないし、全国・全世界のメンバーたちの学園祭存続の意見が多い。これはやるしかない。いや、やらなきゃいけない。東北の活性化のためにも。」

ダコタ「私も賛成!!」

裕一「ぼくも!!」

久代「やったな!!お前らの勝ちや!!」

子どもメンバー全員「やった!!」

佐藤「私も賛同します。ただし、いろいろと条件がありますよ。いいですね。」

子どもメンバー全員「はい!!!」

 

運営委員たちは、学園祭開催について、節電対策のため、終了時間を1時間早く切り上げ。毎年開催している後夜祭は中止。

屋台やバザー等の売り上げの一部を被災地に寄付することを条件とした。

それに合わせて、ぼくたちは学園祭のプランを作成します!

 

嘆願書に協力してくれたみんな、ありがとう!!!

 

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