こんにちは。半次郎(75歳・漬物店勤務)です。
今日は「敬老の日」。
高齢者は家にいる人や介護施設や病院で介護される人もいますが、中には働いている高齢者もいます。
今日はいろいろな雇用形態・職業で働く60歳以上の高齢者たちを紹介します。
~会社で働く高齢者~
会社の定年は60歳までですが、60歳を過ぎても会社で働いている人たちがいます。会社の役員として働いている人もいれば、非正規社員として働いている人もいます。
まずは私。京都にある老舗漬物店の会社「大黒屋総本舗」に勤務しています。家族経営の会社で、先代の社長が今は亡き私の父親で、2代目が私です。3代目の現在は義理の息子の雪夫くん(47歳・漬物店経営)が社長を務めます。
現在の仕事は取締役兼顧問で、事務処理が中心。高齢のため、昔のように毎日働くことは少なくなりました。仕事は週に2~3回。自分の仕事をしながら、後輩の指導に当たります。
次は都内の機械メーカーに勤務するヨネ子さん(65歳・清掃パート)。仕事はパートの清掃員です。外部の会社から派遣されたのではなく、今の会社で雇用された専属の清掃員です。
仕事は朝の8時からお昼の12時まで。会社の社屋と工場内の清掃が主な仕事です。元気で威勢がよく、社員たちにもかわいがられています。
~自営業を営む高齢者~
自営業は定年はなく、高齢まで長く働く人が多いです。
まずは熊本に住む鉄郎さん(76歳・農業)とあささん(75歳・農業)のご夫婦。息子さん夫婦(岳善・48歳・農業&篤子・46歳・農業)と一緒に農業をやっています。
主に作るのは地元産の米と野菜が中心。作った米と野菜の多くが市場や飲食店などに流通されますが、家族で食べる分の米と野菜をストックして、自給自足の生活をしています。
次は都内に住むきみ子さん(70歳・銭湯経営)。地元の商店街にある銭湯を経営しています。
主に風呂焚きと接客を自分で切り盛りします。人手が足りない場合はお嫁さんに手伝ってもらいます。銭湯は全国的に減少傾向。経営者・労働者の高齢化や燃料高騰などの影響で店を閉めるところが多く、厳しい状況が続いていますが、それでもきみ子さんはお客さんと対話をするのが好きで、自分が亡くなるまで続けていきたいとのことです。
~専門職の高齢者~
医者や弁護士、芸術関係などの専門職で活躍する高齢者たちもいます。
まずは大阪に住む米省さん(82歳・落語家)。地元・関西を拠点に活動する落語家です。
主に伝統落語をベースに創作落語を織り交ぜた落語が中心。一門では大師匠で、お弟子さんは約40人。昔はテレビにも出演しましたが、高齢を配慮して、舞台での出演が主になります。自分が培った落語を後世に伝える仕事もしています。
最後は都内に住む治子さん(62歳・華道講師)。自宅で華道教室を主宰しています。
子どもから大人まで多くの生徒さんに華道の指導を行っているほか、自身も作品を創作して出品したりしています。
他にもいましたが省略します。
高齢者は私を含めてほとんどが年金をもらって生活をしています。しかし、年金制度が崩壊し、若い世代が年金を払わなくなり、私たちがもらう年金の金額も減額になりました。その後の年代は年金をもらえるのが少なくなり、もっと若い年代は年金自体がなくなるかもしれません。
年金だけでは生活ができないため、働く高齢者が増えてきました。多くが非正規社員や自営業ですが、正社員もわずかながらいます。農業や漁業、伝統工芸の職人では後継者不足のため、死ぬまで仕事をしている人もいます。亡くなった後は後継者が現れずに農産物が減り、伝統工芸もなくなっていきます。
それでも人と会うのが好き、物を作るのが好きで働く高齢者たちがいます。少ない時間ですが、働いている高齢者はとても健康で活き活きとしています。
高齢者たちがいつまでも元気で長生きできることを願って。
今日は「高齢者のお仕事」をお送りしました。
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