*前回の記事はこちら!→https://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2021/11/26/200000
可夏子(37歳)です。
夫(典明・38歳・スーパー勤務)と離婚して、家を出てから1ヵ月。
ビジネスホテルでは生活できなくなったため、ビジネスホテルを出て、ネットカフェで生活。
貯金が底をついたため、私はウーバーイーツでバイトを始めた。就職活動をしてもどこも雇ってもらえないため、ウーバーイーツに登録して、会社の自転車で配達の仕事。車の免許は持っているが、車での配達は他の配達員がやっているため、自転車でしか選択できない。
就職活動とアパート探しをしながら、配達員のバイト。バイトしないと本当に生活ができない。
食料はコンビニだと栄養が偏るので、近くの飲食店で弁当の無料配布をしているため、3人分もらって、1人分を子どもたち(礼紋・小3&來夢・小1)に食べさせ、もう1人分は次の日の子どもたちの食事に。私は1人分を少し食べて、残りを次の日以降の食事に。
お風呂は入ることができず、ネットカフェのシャワーですませた。
寝る場所はなく、子どもたち用の寝床を作り、タオルケットで子どもたちを寝かせた。私はデスクで伏せ寝した。
ネットカフェ内にパソコンがあるため、そのパソコンで就職活動の情報収集と募集活動、アパートの情報収集をした。
可夏子「もしもし、お母さん、アパートを探しているんだけど、もう一度保証人になってもらえないかな…え?…どうしてもダメ!?何で!?娘が大変なことなのに何で協力してくれないの!?…何…!」
アパート探しの保証人になってもらいたいと、再び親に電話したが、コロナ禍で外に出たくないって言われて、再び断られた。何でコロナ禍で外に出たくないのかは理由は教えてくれない。
短大卒業後に前の職場に就職して、親とゴタゴタになって、私が家を出てったため、それ以降は親とは気まずい関係に。結婚式の招待状を出しても来てくれなかった。子どもたちが生まれても、親は孫に対しては家に入らせてくれるけど、私は入らせてもらえなかった。ほぼ絶縁状態となっている。
私が外で電話しているのに気付いた上の子(礼紋)が私のところへやってきた。
礼紋「お母さん。」
可夏子「何?」
礼紋「お父さんは…?」
可夏子「え!?」
礼紋「お父さんはこっちに来るの?」
可夏子「え!?…来るわよ!来るに決まっているでしょ。遅いから寝なさい。」
礼紋「…。」
可夏子「どうしたの?明日学校だから、早く寝なさい。」
礼紋「…行きたくない…。」
可夏子「どうしてなの?子どもは学校に行くのが義務なんだから、明日学校に行きなさい。」
礼紋「…。」
上の子は何も言わずに部屋に戻った。
上の子は学校でいじめられ、クラスでも孤立していた。学校でのコロナのクラスターが発生してから、ずっといじめられている。特に親を亡くした同級生から「人殺し!!」って何度も言われた。
夫と離婚してから、ビジネスホテルでの生活となり、今はネットカフェでの生活となり、食事も満足にできなくなり、夫が来ないことに気づき、上の子は自分がやっていたことの重大さに気付き始めた。
上の子の状況に、その時の私はまだ気づいていなかった。
やがてお金がなくなり、ホームレスの生活になるとは、この時は想像もしなかった。
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