*前回の記事はこちら!→https://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2021/12/06/200000
こんばんは。秀子(53歳・飲食店パート)です。
仕事はいつも通りあるけど、コロナの影響で仕事ができる時間が減っていき、生活は本当に苦しい。
仕事の合間をぬって、貧困者支援のボランティアを始めた。ある貧困者支援団体がボランティアの募集をしてあったため、私のお役に立つんだったらと、挑戦してみた。
この日は貧困者に対する弁当作りと配食、生活相談。私は仕事が終わってから、とある公園に出向き、出来上がった弁当と食料を配る作業をした。
貧困者はひとり親の家庭や中高年だけでなく、若者も目立つ。コロナ禍で失業し、生活がままならない人たちがここにきている。中には自分の晩ご飯の支度をしなくていいからと、貧困ではない若者や家族連れが弁当目当てにやってくるが、貧困者のために作ったものなので、貧困でない人にはお断りをしている。
次々と弁当を配っていると、どこかで見たことがある人が…。あ!可夏子さん(37歳)だ!!
保育園の先生である可夏子さんではなく、服も顔も汚れていた。全くの別人だ。
秀子「どうしたの!?こんなにも汚れて…。」
可夏子「私…私…。」
可夏子さんが急に泣き出した。
何かあったと思い、可夏子さんを連れて生活相談窓口へ。
そこには生活相談を担当をしている弁護士の文子先生(41歳・弁護士)がいた。可夏子さんを文子先生に相談を受けさせた。
あとで文子先生に聞いたところ、可夏子さんは勤めていた保育園を学校のクラスター被害の責任を取って解雇され、ご主人(典明・38歳・スーパー勤務)と離婚。子どもたち(礼紋・小3&來夢・小1)を連れて家を追い出され、転職活動とアパート探しをしながら、ホテルやネットカフェ生活を続けたが、就職が決まらず、部屋も決まらず、貯金がなくなってしまい、最終的にはホームレスになってしまった。
文子先生は可夏子さんに生活保護の申請を勧めたが、やはり生活保護は拒否した。家族にバラされるのは嫌と言った。
それで文子先生はすぐに簡易宿泊所に可夏子さん親子を泊めさせ、その間に生活保護を申請すべきと、文子先生の立ち合いで区役所に申請をすることになった。アパートは実の親と絶縁されているため、保証人が現れず、保証人・礼金・敷金不要のアパートをボランティアのみんなで探すことに。
しかし、区役所の生活保護の担当から連絡が入り、生活保護は受理できないとのこと。ある団体が可夏子さん親子に生活保護は受けさせないようにと、文書で届いていたため、受けたら個人情報をSNSでばらすと脅したため、役所側が拒否した。これには文子先生が反論したが、役所側が拒否した。
アパートも物件は見つかったものの、またある団体が、可夏子さん親子に入居させないようにと、文書で届いたため、契約ができなかった。
「梅の実」では青田さん(34歳・商社勤務)や健四郎さん(44歳・公務員)ら、一部の大人メンバーたちが可夏子さんを非難し、青田さんが書いたチャットにはこう書いていた。
>こんなやつには支援するな!!(青田)
青田さんをはじめとした東京のメンバーだけでなく、関西の一部の大人メンバーでも可夏子さんを非難し、誹謗中傷をくり返していた。可夏子さんを苦しめていたのは「梅の実」の一部の大人たちではないのかと思い、私は青田さんたちを問い詰めた。
しかし、文書を送りつけた団体は青田さんたちではなく、別の団体であることが、私たちは知る由もなかった。
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